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J-KIDS大賞とは?
選考委員

photo_内永氏   内永 ゆか子
日本アイ・ビー・エム株式会社 常務執行役員
ソフトウェア開発研究所長
出身小学校は?
埼玉大学教育学部付属小学校です。

ホームページは?
持っています(www.fusho.saitama-u.ac.jp)。
今回久しぶりに母校の様子が見られるのではないかと期待したのですが、残念ながらほとんどのリンク先が「作成中」でした。ホームページを作成することは大変なことですが、内容を充実していただき、来年は県代表を目指して欲しいです。
卒業生として応援しています。

小学校時代の思い出は?
 小学校5年生の時にNHKの合唱コンクールに出場したことが思い出に残っています。クラブで参加したのではなく、元気で声の大きそうな児童ということで選ばれて、出場しました。私は小学校時代すでに160cm近くあり、健康優良児の大会にもノミネートされたほどでしたから、元気という点ではかなり自信がありました。
 その合唱コンクールで歌った曲の題名は忘れてしまいましたが、歌そのものはまだ覚えていて、歌うことができます。口ずさむと、当時の思い出がいろいろよみがえってきます。
友達と一緒に遅くまで学校の音楽室に残って練習したことや、帰り道、いろいろなことを話しながら帰った事。
 合唱というのは全身を使って歌うので、育ち盛りでもありますし、大変おなかがすきます。それで帰る途中、友達の家へ寄り道して、いつもお菓子をいただいたりしていました。今から考えると、毎日毎日お菓子を食べによるわけですから、友達のお母さんは大変だったと思いますが、いやな顔ひとつせず、いつもいろいろなお菓子を用意して歓迎してくれました。当時は、地域の大人たちが子供を分け隔てなく育てていく、という事が当たり前だったのでしょう。
 そういった地域の大人の方々に見守られて、私自身は合唱練習を通して、ひとつの目標にみんなで立ち向かうことへの喜びを知ることになりました。子供のころに体験した喜びの感覚は、私にとって今でも仕事に対する原動力のひとつになっています。
 さて、その合唱コンクールの結果は記憶に残っていませんが、レコーディングをした思い出がありますので、良い処までいったのかもしれません。当時ホームページがあったならば、合唱をホームページに掲載して、地域の皆さんへ小学校の活動として紹介したかもしれませんね。

一番得意だった科目は?
 算数と理科です。成績はほどほどでしたが、得意でした。
 理科でのテストの時です。当時私の理科の先生はテストで、教科書での基本的な事柄の出題、たとえば、酸素や二酸化炭素の問題の後で、子供に「自分で考えさせる」出題をしました。鮮明に記憶に残っている問題は、「どうして金魚は水槽の中で口をパクパクしているのか」というものでした。
 この問題が出たとき、私は窓際においてある金魚鉢を見ながら、教えていただいた知識を総動員して考えました。そして自分なりの納得した結論として答案用紙に書いたものが、「水槽の中に入っている水が汚れて酸素の量が少なくなっているため、金魚は口をパクパクさせることによって酸素をたくさん採ろうとしている」というものでした。
 結果は、クラスの中でただ一人の正解者。先生はそれをクラス全員の前で発表しました。そのときに私の心の中に生まれた誇らしい気持ちは、今でも忘れられない思い出です。
 成績が良かった、ということではなく、自分なりの一生懸命考えた答えを先生がみんなの前で評価してくれた、というたった一回の経験が、私の「理科」に対する自信になりました。
 算数は、父親の影響が非常に大きいです。
 技術者だった父親は、わからなかった算数の問題を徹底的に教えてくれました。仕事で使った設計図の裏を使って植木算や鶴亀算など、丁寧に教えてくれました。褒められたというより、頭をこづかれて怒られた方が多かったのですが、自分でちゃんと理解できるようになるまで、教えてもらいましたので、「自分は難しい問題を理解している」ということが「算数」に対する自信につながりました。
 加えて、どのように勉強すればその教科に対して自信を持つことができるか、という学習に対する方向づけをも感覚的に得ることができました。

J−KIDS大賞によせる思いは?
 急速に進む少子化により、子供達同士での豊かな遊びの機会は少なくなり、親ばかりでなく地域の大人達もライフスタイルや職業生活の多様化などから、子供の生活に積極的にかかわることが難しく、人と人とのつながりが希薄化してきています。
 このような状況のなかで、児童、保護者、学校、地域を結びつける道具として、インターネット上のホームページは非常に大きな力を発揮すると思います。
 例えば、ホームページ上での小学校の紹介は地域との係わり合いを深めることに役立つのではないでしょうか。
 学校行事や生活等の紹介は、保護者ばかりでなく、地域住民にとっても自分の地域の小学校をより身近なものに感じさせてくれるでしょう。
 また、児童にとっては、小学校時代からコンピューターや情報通信機器等のIT機器になじむことはとても大切で、情報の収集や活用の能力を身に付けることに役立つでしょう。
 保護者は、学校や児童の状態、学校の計画などを、自由に参照し、先生にメールで意見や心配ごとを相談することもできるでしょう。
 先生、学校にとっては、教育計画を策定しホームページで公開することによって、より経験の深い専門家のアドバイスを受け、他の学校のやり方を参照することができます。これは、学区内の結びつきばかりでなく、学区を超えた繋がりを広げることになるでしょう。
 このようにホームページに代表されるITは非常に大きな力を発揮しますが、反面、著作権についての考慮、セキュリティー(情報の安全保護)、個人のプライバシー保護は基本的かつ重要な概念です。
 ホームページを先生と共に活用する中で、著作権についての理解を深めること、セキュリティー、プライバシーなどに関する情報モラルを児童のうちから学習することによって、倫理観を育成し、世代、地域を超えての価値観を培っていただけたら、と考えています。
 今回、第一回目のJ-KIDS大賞ですが、児童、保護者、学校、地域を結びつける新しい動きとしてのホームページを援助する、すばらしい試みだと思っています。日本全国の小学校が大賞をとるべくユニークなアイデアを競い合う、ホームページの甲子園になってくれたら、と思います。


略歴 [ 学歴 ]  
昭和46年 東京大学理学部物理学科卒業
[ 職歴 ]
昭和46年7月 日本アイ・ビー・エム株式会社入社
平成5年1月 APTO (アジア・パシフィック・テクニカル・オペレーションズ)
アジア・パシフィック製品開発統括本部長
平成7年4月 取締役 、 アジア・パシフィック・プロダクツ担当
平成7年7月 同(兼)ジェネラル・マネージャー、クロス・インダストリー、
AP (アジア・パシフィック)
平成11年7月 取締役、ソフトウェア開発研究所長
平成12年4月 常務取締役、ソフトウェア開発研究所長
平成15年4月 常務執行役員、ソフトウェア開発研究所長
[ 公職 ]
平成9年5月 総理府男女共同参画審議会委員(任期終了)
平成10年5月 労働省中央労働基準審議会委員(任期終了)
平成11年5月 厚生省厚生科学審議会委員(任期終了)
平成12年9月 文部科学省中央教育審議会委員
平成15年4月 内閣府男女共同参画会議議員
[ その他 ]
平成11年4月 米国 WITI (ウィメン・イン・テクノロジー・インターナショナル) 殿堂入り
平成14年11月 ハーバード・ビジネス・スクール・クラブ・オブ・ジャパン
ビジネス・ステーツウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞
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主催: J-KIDS大賞実行委員会