『J-KIDS大賞2005小学校ホームページ・サミット』リポート

分科会1-B 制作組織体制・決裁等について


「ホームページ担当である自分が、取材から制作までひとりで担当している。
できる限り更新を続けたいからこそ、やはりひとりでやるのには限度があるように思う。ぜひ他校の先生方のご意見を伺いたい」
ある先生のこんな問題提起から、分科会がスタートしました。

まずは、参加された校長先生に、管理職の立場からご意見を伺いました。
「小学校ホームページは、担当者の個人ページではない。学校経営でいちばん大事なことは何なのか? 学校のために、ホームページ上で何を伝えるのか?
そのために、先生方ひとりひとりが、こういうふうにしたい、という目標を明確に持ち、管理職と話し合いながら、互いに理解を深め合う必要があるのではないか」とのアドバイスに、他の先生方の表情も自ずと引き締まります。
また、別の校長先生からは、「ホームページが果たす意義・役割を考えると、担当者ひとりではとてもできないと思ったので、体制を見直すと共に、職員の意識改革を図った。ホームページ上で学校に関する情報を公開することの重要性を、管理職がいかに理解し、先生方への理解・協力を促すか、はポイントだと思う」とのご意見がありました。

具体的な事例として、昨年度の受賞校の先生から「昨年度のJ-KIDS大賞の受賞をきっかけに、学校内でのホームページに関する位置づけや役割を見直そうということになった。管理運営規定を作成し、会議体や記事情報の収集・取材に関する依頼方法を明確にしたことで、今まで以上に先生方の協力を得られやすくなった」とのお話がありました。これには、コーディネータの豊福先生も「まずは規程ありきのホームページが多い中で、この小学校の例はまさに理想的な形ではないか」とコメントされていました。

他にも、「立派なホームページになればなるほど、次の引き受け手がいなくなる恐れがあるので、あえて技を使わず、できるだけシンプルなつくりを心がけている」「パソコン操作の得意ではない先生を巻き込むために、手書きメモをもらって、その内容をできる人が入力している」「教頭先生の理解とアイディアに後押しされ、先生方や保護者からのリクエストによって記事を作成しているような感じ」、「大きな自治体だからこそ、『こうしたい』をはっきり持っている人が、もっと働きかけをしていく必要があるのでは?」等の意見が寄せられ、その度にどの先生も大きく頷いていました。

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主催: J-KIDS大賞実行委員会