『J-KIDS大賞2005小学校ホームページ・サミット』リポート

講演2「情報社会における学校ホームページの展望」
豊福 晋平 氏
(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター助教授・主任研究員)



当日の様子 豊福先生は、10年ほど前から学校ホームページの研究をされており、J-KIDS大賞では第1回目から実行委員としてご参画いただいています。
が、実は「J-KIDS大賞」として講演されるのは今回が初めて、とのこと。
「情報社会における学校ホームページの展望」というテーマで、お話しいただきました。

「学校は、学校の外にいる人たちから見ると、実は何をやっているかわからない閉ざされた場所です。加えて、外部から学校教育を批判されることがあっても、学校は否定も反論もしないので、何を考えているかわかりません。人々の中にはマスコミが作り出す荒廃した学校イメージしかないから、どうしても学校をネガティブに捉えてしまうという傾向があります」

そんな中、学校ホームページは、ありのままの学校、真実の学校を伝えるため、理解を得るための重要なメディア、と豊福先生は断言します。
「『誰に、何を伝えたいか?』『何のためのホームページなのか』を常に考え、積極的に情報公開することで、いちばん身近な、いちばん信頼して欲しい人たち、いわゆるステークホルダの信頼を克ち得ることができるからです」

「学校で何が起きているか? 学校が何を考えているか? 学校内外での人間関係、子どもたちの学習活動とその成果等、学校のすべての活動プロセスがそのままホームページに現れます。ホームページを見たときの印象が、そのまま学校全体の印象になるのです」
だからこそ、担当者ひとりの目線でつくるホームページではなく、学校経営全体を見据えたホームページであってほしい、たくさんの人に関わってもらうことで、多面的なホームページ、多面的な学校を伝えてほしい、と語る豊福先生。

「J-KIDS大賞は、そんな学校や先生方をこれからも応援していきたいと考えています」
熱いメッセージで締め括られた講演は、学校の外から学校を見ている人の意見を聞く機会が少ないこと先生方にとっては、日々の取り組みを理論的、客観的に理解することができた、と非常に好評でした。

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主催: J-KIDS大賞実行委員会