『J-KIDS大賞2005小学校ホームページ・サミット』リポート

講演4「ホームページ運営の留意事項 〜キッズgooの事例から」
関 博康 氏(NTTレゾナント株式会社メディア事業部キッズ担当)



当日の様子「安全・安心・役に立つ」+「エンターテイメント性」をキーワードに、子ども向けポータルサイトとして2001年からスタートした、キッズgoo。
そもそも、なぜキッズgooを始めることになったのか? その理由を、関さんは「大人でも使いこなせないインターネットを、これから世間のルールやマナーを学ぶ立場にある子どもたちが使いこなせるか? インターネットならではの出来事に対処できるか?、という懸念があったから」と言います。

キッズgooの過去4年間の運営からわかったこととして、「子どもは自分たち向けのコンテンツではないと判断した途端、その先を見てくれなくなる。その代わり、自分が参加できていることを実感すると、繰り返し反応を示してくれるし、呼びかけにも答えてくれる純粋さがある」と説明。
だからこそ「小学4年生以上の漢字にはルビを振る」「親・先生向けのコンテンツは分ける」「キャラクターや呼びかけの言葉を活用することで、子どもに親しみを感じさせる」等、至るところで細やかな工夫を凝らしている、とお話しくださいました。

また、「キッズgooでは、やってみよう!、もう一度チャレンジしよう!、という気持ちを持たせつつ、子どもたちが自分で考える余地を残すようにしています。また、パソコンを離れての現実の体験が大切だと考えているので、子どもたちが夢中になりすぎないような仕掛け作りを心がけています」と関さん。
先生とは違う場所から、子どもたちを見守っている大人がいることを実感して、お話を伺っているだけでなんだか嬉しくなってきます。

最後に、キッズgooが得たホームページ運営のノウハウの中から、先生方へのアドバイスとして、関さんは以下の2つを挙げられました。
  ◎ホームページを公開する目的は何なのかをはっきりさせること。
  ◎誰に対して、何を見せて(伝えて)いくかを決めること。
「これらを明確にした上で、ホームページを作る側は内容の見せ方や更新頻度など運用方法を考えていけばいいのです。目的によっては一般的なサイトで求められる更新頻度など、それ程気にする必要はないのかもしれません」と総括されました。
ホームページ運営のプロフェッショナルから直接お話を伺える貴重な機会だったためか、質疑応答の際には、先生方からも活発に質問が飛び出していました。

キッズgoo

ページのトップへ
主催: J-KIDS大賞実行委員会