選考委員 藤井 照穂 マイクロソフト ディベロップメント株式会社 代表取締役

J-KIDS大賞2006全国大会に向けて
私は、昨年、J-KIDS大賞の審査員を初めて務めさせていただきました。　全国各地の学校のホームページをいろいろ拝見させていただいて、そのホームページ作成にかかわっていらっしゃる先生、生徒、保護者の皆様の情熱を強く感じ取ることができました。　また残念ながら受賞されなかった学校も含め、ホームページの内容、表現力の豊かさに感心しました。まさにホームページが生徒、学校から保護者そしてその地域の方々への情報発信源として重要性を増していることを改めて認識しました。　その数ある素晴らしいホームページの中から受賞校を選出するのは大変ではありましたが、とても楽しい経験でした。

一方インターネットの利用法、技術は、日々進歩を続けています。情報を一方的に発信するというモデルから、情報をみんなで作る、共有する、そしてそこにコミュニティそのものを築くといった方向に進んでいます。　Wiki（ウィキィ）、SNS(ソーシャルネットワークサービス)といったWebサイトも立ち上がってきています。

今回のコンテストでは、“小学校と社会のかかわりについて”ということがテーマのようですが、上記に書いたようにインターネットがコミュニティを形成する場として進化していることを考えると、小学校のホームページが生徒、学校、保護者、地域の人々を取り込んだひとつのコミュニティと進化していくのではないでしょうか？その過程では、セキュリティ、個人情報の保護等に於いて技術的に、また仕組みとして解決すべき課題もいろいろと出てくると思います。それらを解決し、安全で豊かなコンテンツとコミュニティを作成利用できる環境、ツールの整備に私達マイクロソフトもぜひ貢献したいと思っています。