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実行委員(兼選考委員)・選考委員

藤井 照穂
マイクロソフト プロダクト ディベロップメント リミテッド プレジデント

J-KIDS大賞2005全国大会に向けて
私は小学生のときに学級新聞を作っていました。当時はホームページのように便利なツールはなかった時代ですので、ガリ版印刷の原稿を書いたり、大きな模造紙に書いたりした学級新聞は子供たちにとって貴重な情報の発信元でした。当時の学級新聞は表現方法にも限界があり、また一方的な情報の発信しかできないツールでしたが、ホームページは表現力豊かでリアルタイム性があり、多くの人とのコミュニケーションを可能にしています。 またホームページの持つ豊かな表現力が、それを使う先生や児童の皆さんの想像力、創造性を刺激してより豊かな内容の発信を可能にもしています。
前年の受賞されたホームページを拝見しましたが、内容が豊かなことはもとより、修学旅行の模様をリアルタイムで情報発信をするといったより先進的な手法が使われていることに驚きました。忙しい父母やひょっとしたら遠隔地に住んでいらっしゃるおじいさん、おばあさんにも、児童の成長の様子をよりリアルに伝える事が可能になっており、素晴らしいと思います。
私は、これらを拝見して、この素晴らしいホームページが教育現場においてさらに様々な役割を演じて行く可能性を感じています。その一つとして私が注目したいのは、大賞受賞の小学校のホームページで、ブログを介して農家の方と児童が一緒になって米作りをしていることです。
これは、ホームページを介することにより父母が能動的に教育に参加することが可能なことを示唆しているのではないでしょうか?現在のホームページでは、児童、先生からの情報の発信が大半となっていますが、今後は父母や学校を取り巻くコミュニティも受信者としてだけでなく発信者として参加することも可能ですし、またそうすべきなのではないかと思います。
父母の中には、エンジニア、農家の方、お医者さん、商社員、弁護士と様々な分野のエキスパートがいらっしゃると思います。そこで児童が理科、社会の疑問点をホームページに投げて、それぞれの分野のエキスパートである父母がこれに答えてあげるということもできます。これによって父母の教育へのかかわり、父母と学校、児童との間の距離を縮めることができると思います。忙しい父母も空いた時間にホームページにアクセスをすることによって学校教育に参加することが可能になるわけです。

ホームページを情報の発信から対話をする場所へと進化させることにより、小学校のホームページが生徒と父母の交流、学校間の生徒の交流、コミュニティと生徒の交流といった、より広い世界を体験する場として発展することが可能になるでしょうし、今後そうなることを期待しています。

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