第9回全日本小学校ホームぺージ大賞 みんなで応援しよう! J-KIDS大賞2011

J-KIDS大賞2011表彰式の模様

全国の子どもたちが大集合!笑顔でつながる真冬の表彰式

冬らしい澄んだ青空が広がった2012年1月28日(土)、新宿の損保ジャパン本社ビル43階にて、「J-KIDS大賞2011表彰式」が開催されました。元気いっぱいの子どもたちの笑顔が飛び交った当日の様子をレポートでお届けします。

全国19,598校の中から、ベスト8、デジタルイメージ賞、グローイングアップ賞に選ばれた10校の子どもたちと先生、関係者の皆さんをあわせ、約160名の盛大な表彰式です。「よろしくお願いします!」表彰式の準備が進む会場を一気に明るくしてくれたのは、入口で声を揃えて挨拶をする子どもたちの声。首にメダルを下げた子どもたちは、やや緊張した面持ちながら、堂々と表彰式の席に着きます。舞台上ではフルートアンサンブル「LYNX」によるオープニング演奏。優雅なメロディーが奏でられています。また、昨年に引き続きUSTREAM(ユーストリーム)でのインターネット動画中継、Twitterによる実況中継を実施しました。全国のみなさんが見守る中、午後2時、いよいよ表彰式のスタートです。



ベスト8・デジタルイメージ賞・グローイングアップ賞 表彰

おめでとう!約2万校から選ばれた10校が登場

「ただ今から、第9回全日本小学校ホームページ大賞 J-KIDS大賞2011表彰式を開催致します」。会場アナウンスを合図に、まずは今日参加している10校のみなさんへの表彰が行われました。1校ずつ名前が呼ばれ、壇上に上がった子どもたちに、表彰状、学校名が刻まれた記念クリスタル盾、賞品目録が授与されていきます。堂々と表彰を受け、写真撮影ではにっこりと笑顔をみせてくれた子どもたちに、会場からはあたたかい拍手が贈られました。

ベスト8


青森県代表
今別町立今別小学校

埼玉県代表
寄居町立鉢形小学校

新潟県代表
新潟市立亀田東小学校

静岡県代表
浜松市立大平台小学校

大阪府代表
堺市立五箇荘東小学校

岡山県代表
岡山市立足守小学校

広島県代表
尾道市立土堂小学校

沖縄県代表
那覇市立若狭小学校






デジタルイメージ賞


滋賀県代表
長浜市立高月小学校












グローイングアップ賞


和歌山県代表
新宮市立王子小学校












経済産業大臣賞・総務大臣賞・文部科学大臣賞・J-KIDS大賞 発表

栄冠はどの小学校に? ついに緊張の瞬間!

全10校への表彰が終わり、今度は最終選考結果の発表です。選ばれるのは4校。会場に緊張感が漂う中、まずは経済産業大臣賞から、発表が行われました。

発表に先立ち、経済産業省の来賓がご挨拶された後、壇上で発表カードを開きます。ドラムロールが鳴り響き、名前が呼ばれたのは、「滋賀県代表 長浜市立高月小学校!」。2009年に続き、二度目のデジタルイメージ賞を受賞した高月小学校が、今年は初のベスト4入りとなりました。改めて表彰を受けた子どもたちは、壇上でさらにうれしそうな笑顔を見せてくれました。

続いては、総務大臣賞の発表です。受賞したのは、青森県代表 今別町立今別小学校です。初のベスト8にして、総務大臣賞にも選ばれました。この日は学校行事のため、残念ながら子どもたちは不参加でしたが、校長先生が代表で表彰状を受け取り、笑顔で記念撮影。会場からもあたたかい拍手が贈られました。

さらに表彰は続き、次は文部科学大臣賞の発表です。選ばれたのは、静岡県代表 浜松市立大平台小学校です。2009年にグローイングアップ賞を受賞、2010年から2年連続ののベスト8でしたが、ついにベスト4入りを果たしました。受賞に驚いた様子の子どもたちは、緊張した表情ながらもしっかりと表彰を受け、記念撮影ではかわいらしい笑顔も見せてくれました。

そして最後は、ついにJ-KIDS大賞の発表です。ドラムロールの後、村井純実行委員長から名前が読み上げられたのは、「広島県代表 尾道市立土堂小学校!」6年連続表彰式に登場している実力校が、2年ぶり二度目のJ-KIDS大賞を受賞しました。会場からはひときわ大きな拍手が沸き起こり、子どもたちと校長先生はうれしそうな笑顔を見せながら壇上へ。表彰を受け、この日最高の笑顔を見せてくれた土堂小学校の子どもたちには、会場からも盛大な拍手が贈られました。

経済産業大臣賞


滋賀県代表
長浜市立高月小学校






総務大臣賞


青森県代表
今別町立今別小学校






文部科学大臣賞


静岡県代表
浜松市立大平台小学校






J-KIDS大賞


広島県代表
尾道市立土堂小学校






講評:村井実行委員長

情報社会の中、次の未来を切り開く存在になってほしい

本日はみなさん、おめでとうございます。普段のお子さんの活動が実を結びました。J-KIDS大賞は、たくさんのボランティアの方々により非常に細かい審査が行われています。この場にいらっしゃる10校は、19,598校から選ばれたわけですから、それだけの自信と誇りを持ってほしいと思います。

J-KIDS大賞は、今回で9回目となりました。第1回のときに受賞した子どもたちの中には、今年成人式を迎えられた方もいるのではないかと思います。私たちは、この賞を通して、小学校で活動している人たちが、自分たちの間で、また、ご家族や先生、街の人たちと、どのようにコミュニケーションをして生活し、それをどのように表現しているか、ということを見せていただいています。その力は、新しい情報社会の基盤ですので、ホームページに携わっている子どもたちが、次の未来を切り開いてほしいという願いを持っています。成人式を迎えた子どもたちがたくましくなって、本当の意味で未来の社会を担っていく、さらにそれが未来ではなく、今日や明日になっていく、そんな予感がしています。

今年のJ-KIDS大賞のホームページを見ていますと、大変大きな変化・進化があることがわかります。昨年の東日本大震災を経験し、審査も表彰式も2ヶ月遅れで行いました。ボランティアの方々も、新しい想いを持って取り組んでくださいました。「小学生のみなさんが新しい日本をつくっていくんだ」という願いが、より一層込められた審査になったと感じています。

そしてホームページも、全般的にどんどん良くなっています。今年気付いた点は2点あります。ひとつは音や映像を使うことができるようになったということです。「プロの方が作ったサイトよりも上手にいきいきと使われているのが目立った」と、審査員も言っていますが、表現がよりふくよかになっていて、新しいメディアを使いこなす力を持っていることに、たくましさを感じています。もうひとつ気が付いたのは、外国語のホームページが目立つようになったということです。「今、日本はどこにあるべきか」「世界の中でどうやって生きるのか」ということを大人は考えていると思いますが、小学生の中にもこのことを考える人が出てきたということに、少しびっくりしています。

このように毎年驚きを感じられるJ-KIDS大賞です。審査をする側も大変勉強になりますし、今年も、新しい日本の出発に際して大変大きな勇気をもらう審査活動となりました。今年もJ-KIDS大賞を支えてくださったみなさんに深く感謝致します。みなさんが支えてくださっているおかげで、大変すばらしいイベントを続けることができます。深く感謝したいと思います。

レセプション

大人顔負け?名刺交換で生まれる新たなつながり

表彰式の後は、隣のスペースに会場を移し、レセプションが行われました。厳かな雰囲気の表彰式から一転、カラフルな風船が飾られ、おいしそうな食べ物が並ぶ会場に移動し、子どもたちもリラックスした表情に。中島洋実行委員の乾杯の音頭にあわせ、子どもたちも「乾杯!」と元気にグラスを差し出しました。

歓談タイム中、子どもたちは、あるものを手に、他校のお友達に声をかけています。みんなが手にしているのは、そう、顔写真入りのJ-KIDS特製名刺です。毎年恒例となったレセプションでの名刺交換ですが、先輩たちに教えてもらったのでしょうか、受け渡しもなかなか、様になっています。このように自慢の名刺を交換し、会話を交わすことにより、レセプション会場では毎年、子どもたちの間に新しいつながりが生まれているのです。

壇上では、J-KIDS大賞をささえる協賛企業の紹介が行われました。また、レセプション会場でも「LYNX」の皆さんによるミニコンサートが行われ、子どもたちも聞き覚えがある曲に、気持ちが弾みます。会場を行き交う人々は、中央に並べられたパソコンで受賞校のホームページを眺めたり、スクリーンに映し出される子どもたちのインタビュー映像を見たりしながら、思い思いの時間を過ごしています。ステージ横に設けられた体験ブースには、真剣に何かに取り組む子どもたちの姿も。写真入りのシールを作ったり、好きな素材を使って動くおもちゃを作ったり、ここでも好奇心おう盛な子どもたちは、初めての体験に目を輝かせていました。

そんな歓談タイムをさらに盛り上げたのは、子供たちにも内緒にされていたサプライズ企画。「ある方からお祝いのビデオメッセージが届いています。スクリーンにご注目ください!」という会場アナウンスと共にスクリーンに登場したのは、なんと女優の上戸彩さんです。「J-KIDS大賞で見事選ばれたみなさん、ステキなホームページを毎日みんなで作り上げた成果ですね。これからも毎日の学校生活を楽しみながら、ホームページづくりもますますがんばってくださいね。応援しています」。突然の出来事に、子どもたちもうれしそうな様子。華やかなレセプション会場が、一層華やいだ瞬間でした。

歓談も一段落したところで、経済産業大臣賞・総務大臣賞・文部科学大臣賞・J-KIDS大賞の各受賞校から、喜びの言葉が披露されました。最初に登壇したのは、経済産業大臣賞を受賞した滋賀県代表 長浜市立高月小学校です。まずは先生が「全くもらえると思っていなかったので、頭が真っ白です。私たちはユーザーフレンドリーかつシンプル・スタイリッシュなホームページづくりを行っています。作り手の思いが伝わったのかな、とうれしく思います」と話され、先生からマイクを渡された3人の子どもたちも「とてもうれしいです。卒業するまで、大切にブログを書き続けていきたいと思います」と、しっかりと喜びの気持ちを表現しました。

続いては、総務大臣賞の青森県代表 今別町立今別小学校です。「私ひとりしか来ていませんが……」と恐縮しながら登壇した校長先生は、「少子化が進んで町に小学校が1校しかありません。合併によって“地域に子どもたちがいなくてさみしい”という声があり、3年前にブログを立ち上げました。この賞を契機にまた、子どもたちの様子を地域のみなさんに届けられるように、がんばっていきたいと思います」と、東北から唯一表彰式に参加した小学校として、決意のコメントを披露してくださいました。

次に、文部科学大臣賞の静岡県代表 浜松市立大平台小学校。「私たちのホームページは、全職員と、ここにいる情報広報委員の子どもたち、みんなで更新をしています。みんなで勝ち取ったステキな賞だな、とうれしく思います」とコメントした先生にマイクを渡された子どもたちは、「この賞を初めてもらってとてもうれしいです。卒業する日までブログの活動を続けていきたいと思います」「この賞をとれたのは、僕たちの力だけじゃなく、学校の先生や給食の先生、ここに来られなかった仲間のおかげなので、感謝しています」と、大人顔負けのコメントを聞かせてくれました。

そして最後は、J-KIDS大賞の受賞校、広島県代表 尾道市立土堂小学校の先生と子どもたちが壇上へ。まずは校長先生から「土堂小学校では、学校、家庭、地域が一体となった学校づくりを進めていますが、その中でホームページは非常に大きな役割を果たしており、みんなで作り、みんなに楽しんでご覧いただいています。また、ここにいる報道委員会の子どもたちが学校で取材活動をする中で、低学年と高学年の関わりも深くなり、一体感を生み出しています。学校に帰り、この喜びを子どもたちや地域の方々に紹介したいと思います」との喜びのコメント。続いて報道委員会の子どもたちも「見ている人をあきさせないように、分かりやすく伝えるように、努力をしてきました。いろいろなコンテンツがあるので、ぜひ見てください」「ベスト8に選ばれたときは、うれしくて涙が出ました」「これをきっかけに、もっと力を入れてがんばっていきたいと思います」と、一人ひとり、堂々と感想を話しました。最後に先生から、「以前この表彰式に参加した卒業生がイギリス留学を決めました。このレセプションでいろいろな人と名刺交換や会話をしたことが、決断のきっかけとなったそうです」と、J-KIDS大賞から生まれた新たなつながりのエピソードも披露され、会場からは一段と大きな拍手が贈られました。

最後に、大川恵子実行委員から中締めの挨拶があり、にぎやかなレセプションは幕を閉じました。学校ごとにもう一度記念撮影をした子どもたちは、仲良くなった他校のお友達との別れを名残惜しそうにしながら、会場を後にしていきました。

子どもたちと共に成長してきたJ-KIDS大賞も、回を重ね、9回目を無事に終えることができました。また1年後、第10回の会場で子どもたちの笑顔に出会えることを楽しみにしています。全国各地から参加していただいた受賞校の皆さま、ご出席いただいた皆さま、本当にありがとうございました。


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