第8回全日本小学校ホームぺージ大賞 みんなで応援しよう! J-KIDS大賞2010

J-KIDS大賞2010表彰式の模様

2010年11月13日(土)。損保ジャパン本社ビル43階にて、J-KIDS大賞2010表彰式が開催されました。東京の街が一望できる好天のなか行われた表彰式とレセプションの様子をレポートします。

19,333校の中から選ばれたベスト8・デジタルイメージ賞・グローイングアップ賞の受賞校10校の子どもたちと先生が次々と会場に集合し始めます。実行委員や選考委員の皆さん、協賛・協力企業、後援団体の皆さんの他、選考に協力してくださったボランティアのご家族やマスコミの方々も集まり、約150名の盛大な式とレセプションとなりました。



ベスト8・デジタルイメージ賞・グローイングアップ賞 表彰

一足早く集まった参加者の皆さんは、会場に設置されたパソコンで各校のホームページを見たり、窓から見える街の様子を楽しんだりしている様子。14時に開会のアナウンスが「第8回全日本小学校ホームページ大賞 J-KIDS大賞2010表彰式を開催します。」と告げると、いよいよ始まるという楽しみと緊張感に会場全体が包まれました。今年は初の試みとして13時50分からUstream(ユーストリーム)を使ったインターネット中継を実施。また、twitterを通じて会場の様子をお伝えしました。会場外からも多くの方に表彰式の様子をご覧いただきました。

表彰式ではまず、全国19,333校から選ばれた全国大会受賞校10校の表彰が行われました。ベスト8、デジタルイメージ賞、グローイングアップ賞の各学校の名前が呼ばれると、子どもたちは元気な声で返事をして、壇上へ。選考委員の皆さんが読み上げた表彰状を丁寧に受け取り、続いて、学校名の刻まれた記念クリスタル盾と賞品目録を手渡されました。みんな学校で練習してきたのでしょうか、しっかりと賞状を受け取る姿はたのもしく見えます。緊張しながらも笑顔を見せる子どもたちの様子に、会場全体が嬉しくなる瞬間です。

ベスト8


北海道代表
室蘭市立喜門岱小学校

神奈川県代表
横浜市立桜井小学校

新潟県代表
新潟市立亀田東小学校

静岡県代表
浜松市立大平台小学校

和歌山県代表
新宮市立王子小学校

広島県代表
尾道市立土堂小学校

鹿児島県代表
鹿児島市立城南小学校

沖縄県代表
那覇市立若狭小学校






デジタルイメージ賞


埼玉県代表
寄居町立鉢形小学校












グローイングアップ賞


石川県代表
北陸学院小学校












発表!
経済産業大臣賞・総務大臣賞・文部科学大臣賞・J-KIDS大賞

10校の表彰が終わったところで、いよいよ最終選考結果が発表されます。ここからはどのような結果が出るのか事前に知らされていないため、子どもも大人もドキドキする瞬間です。会場の緊張感が一気に高まります。

最初に発表されるのは経済産業大臣賞です。経済産業省の来賓がご挨拶された後、壇上で発表カードを開きます。ドラムロールが鳴り響き、発表。 「経済産業大臣賞は、北海道代表 室蘭市立喜門岱小学校です!」2008年、2009年と都道府県等代表校に選ばれ、今年は初めてのベスト4入りでした。学校行事のため残念ながら子どもたちは出席できず、ホームページ担当の先生が学校を代表して登壇されました。

続いての発表は、総務大臣賞。選ばれたのは、和歌山県代表 新宮市立王子小学校です。初のベスト8にして総務大臣賞の受賞です。笑顔あふれる担当の先生に見送られて子どもたちが壇上に立ちました。緊張しながら賞状とトロフィー、目録を受け取る子どもたち。記念撮影では喜びの笑顔を見せてくれました。

次は、文部科学大臣賞が発表されます。「鹿児島県代表 鹿児島市立城南小学校です!」という発表とともに、紺色の制服を着た子どもたち4人が立ち上がり、壇上に向かいます。お互いに顔を見合わせながら嬉しそうな表情です。2007年にはデジタルイメージ賞、2009年はベスト8に選ばれた城南小学校。今年はベスト4入りとなりました。

そしていよいよJ-KIDS大賞が発表に。村井実行委員長がカードを開きます。「ダララララララ…」ドラムロールが鳴り響き、結果発表。「埼玉県代表 寄居町立鉢形小学校です!」。数秒間の沈黙の後、客席の中から4名の男の子が立ちあがりました。緊張した面持ちで壇上に立つ4人。賞状授与の後、大川実行委員からひときわ大きな大賞トロフィーが渡されました。村井実行委員長と握手を交わす子どもたちはまだ受賞の驚きを隠せない様子です。記念撮影には担当の先生も加わり、それぞれのとても嬉しそうな表情が印象的でした。鉢形小学校は2008年に経済産業大臣賞を受賞。2009年は県代表校でした。実は、デジタルイメージ賞からJ-KIDS大賞が選ばれるのはコンテスト史上初めてのこと。大きな驚きと喜びの様子が見られました。

経済産業大臣賞


北海道代表
室蘭市立喜門岱小学校






総務大臣賞


和歌山県代表
新宮市立王子小学校






文部科学大臣賞


鹿児島県代表
鹿児島市立城南小学校






J-KIDS大賞


埼玉県代表
寄居町立鉢形小学校






講評:村井実行委員長

受賞校の皆さん、それを支えてこられた先生やご父兄、街の方に「おめでとう」と心から申し上げます。小学校ホームページを通じて、情報通信やネットの利用が子どもたちの活き活きした表現や意見を上手に伝える基盤とならないものかという思いからJ-KIDS大賞は始まりました。8回目を迎えたということは、当時6年生だった12歳の子どもたちが成人し、社会を担う先輩たちがこのJ-KIDS大賞から生まれてきたということです。また、インターネットは1969年に誕生し、41歳になったという考えがありますが、Windows95が登場した1995年に広く世の中に広まったので、15歳だという考えもあります。この年の流行語大賞のひとつはインターネットでした。J-KIDS大賞は8歳となり、そういう意味では、インターネットの歴史の半分より長くなったといえますね。

今年は19,333というものすごい数からわずか10のホームページが選ばれたわけですが、その数の分だけ、作ってきた子どもたちや、支えてきた人たちの気持ちがホームページ上には表れているということですね。選考を支える1,000人を超えるボランティアの皆さんからも、毎年、前の年より驚いたという声が上がっています。どんどんと進化し、新しい力を身につけていく子どもたちの姿を私たちは審査員として見せていただいてきました。ブログやtwitterのようなミニブログを通じて、子どもたちが自分の言葉をきちんと伝え、一人ひとりの児童の姿がより良く見えるようになってきたことは、8年前と大きく様変わりしたことです。とても明るい兆しです。

今年の受賞校の特徴は、いろいろな表現の力を持っていることでしょう。デジタル技術を使い、絵を描いたり、写真を撮ったり、レイアウトしたり、動画を使ったり……。豊かなメディア表現力を子どもたちが身につけてきています。テクノロジーの進化はもちろんあるのですが、表現できるチャンスがいっぱい出てきているわけです。皆さんは19,333校から選ばれた10校ですが、来年はまた皆さんのホームページを見て、全国の小学校がそこから学んで、まねして、あるいは挑戦してがんばってくれるのではないかと思います。

日本中にこのような学び合いの流れが生まれたJ-KIDS大賞の審査を誇りに思います。大きなインパクトを与えるようになってきたこのイベントを支えてくださっている皆さまに感謝の気持ちを申し上げます。新しい、明るい日本の未来を担うこの小学校ホームページコンテストが、今年も開催できたことに感謝を申し上げるとともに、今後とも協力をお願い申し上げたいと思います。受賞された皆さま、本当におめでとうございました。

レセプションの様子

ドキドキした表彰式の後には、隣の会場でレセプションが開催されます。大川恵子実行委員による乾杯のご挨拶で、子どもたちも飲みものを片手に乾杯! その後、食事を楽しみながら、子どもたちが他の学校のみんなと交流する姿があちらこちらで見られました。この恒例イベントでは、顔写真のシールを貼ったJ-KIDS特製名刺を交換したり、学校で用意してきたお土産やメッセージを渡したり。「よろしくお願いします!」というしっかりした声と姿は大人顔負けです。子どもどうしだけでなく、実行委員や選考委員の皆さんと名刺交換をする姿も見られました。

壇上では、J-KIDS大賞をささえる協賛企業の紹介が行われました。また、今年は、損保ジャパン日本興亜管弦楽団が「おじいさんの古時計」「となりのトトロ」などの曲を演奏。会場がなごやかな雰囲気に包まれました。

ここで、司会のアナウンスが入りました。「小学校の皆さんにある方からのビデオメッセージが届きました。」なんと、サプライズ企画として女優の上戸彩さんからのビデオメッセージが寄せられたのでした。「皆さん、こんにちは。J-KIDS大賞に見事選ばれた皆さん、おめでとうございます!毎日みんなでがんばった成果ですね。これからもホームページづくりがんばってくださいね。応援しています。」上戸さんのメッセージに、子どもたちだけでなく、先生たちまで大喜びの会場でした。

今年も、表彰式・レセプションの様子がインターネットでライブ中継されました。ホームページづくりでがんばった点、一番見てもらいたいところ、活動をやってみて学んだことなど、インタビューに答える子どもたちのメッセージが、開場内外で見ている人たちに届きます。

そして、受賞校のスピーチが行われました。

まずは、経済産業大臣賞を受賞した北海道代表 室蘭市立喜門岱小学校です。「賞をいただき心底驚いています。私たちは32名の子どもたちがいる学校ですが、特認校ということで室蘭市内どこからでも通うことができます。ホームページは児童の募集という役割も、遠くにいる家族が学校の様子を毎日把握できるという役割も果たしています。私たちのホームページの良さは子どもたちの笑顔でほとんど作られているということです。来年以降は子どもたちのリテラシーを一層高めてぜひこの会場にまた来てみたいものです。先生方、ご両親や地域の方々の支えでここに立たせていただけたと思っています。ありがとうございます。」

続いて、総務大臣賞の和歌山県代表 新宮市立王子小学校の校長先生と6年生の2人からの受賞スピーチです。「今年4月にホームページクラブを立ち上げ12人の部員がいます。私たちにとって、J-KIDS大賞が今年のベストワンのニュースとなることは間違いないでしょう。子どもたちも先生も明るく一生懸命、毎日がんばっています。その普段の姿を、日本中の皆さんや地域の皆さんに伝えていきたくてこのホームページを作っています。今後とも、ますます輝いて、みんなが誇りを持てる王子小学校となれるようホームページを作っていきたいです。」とは校長先生。「とっても嬉しいです、ありがとうございます!」という子どもたちの言葉に、会場からは大きな拍手がおくられました。

次に文部科学大臣賞の鹿児島県代表 鹿児島市立城南小学校です。まずは、ホームページ担当の先生からのご挨拶です。「私たちは、鹿児島の中央地区にある約200名の学校です。子どもたちには、楽しく情報発信をしてほしいと思っています。他の地域の方はもちろん、親御さんたちも知らないような話題を子どもたちがホームページを通じて伝えていくことで、自分たちの地域のことをよりよく知ってもらえたら嬉しいですね。まだまだ未熟なところでの受賞にびっくりしていますが、これからも活動に邁進していきます」。続いて子どもたちからの言葉です。「学校行事や献立などを一生懸命書いてきました。こんなすごい賞をもらえてとても嬉しいです。」「他の県や地域の方が知らない情報を分かりやすい言葉で伝えることができてよかったです。」「見てくれている皆さんのおかげで受賞できたのでよかったです。ありがとうございます。」緊張のなかにも、素直な喜びがあふれているスピーチでした。

そして、最後にJ-KIDS大賞を受賞した埼玉県代表 寄居町立鉢形小学校のスピーチです。「ベスト8に選ばれた学校や、グローイングアップ賞に選ばれた学校のホームページはどこも素晴らしいものですし、デジタルイメージ賞からベスト4になったことはないということで本日は安心していたのですが(会場笑い)、最後に名前を呼ばれて驚きました。今まで色々な学校の良いところをまねてやってきたのですが、そういう学校を前にして一番最後にここに立たせていただくのは本当に光栄です。本校のホームページは昨年から今年度にかけて大きな変更を行いました。新しいホームページとなった6ヶ月間で2,700記事、平均すると1日に17記事がアップされています。ひとりでできることではありません。情報委員の子どもたちが今日ここにいる4人の他に12人、児童会役員が10人、自由に記事をアップできる子どもが10人ほどおり、約1割の児童がホームページにアップしていることになります。また、教員はほぼ全員が関わっており、卒業生が14人、PTAやサポーターが15人と約75人が関わっている成果かと思います。コメントや評価をしてくれる人も加わると、100人を超える人が関わっています。その100人のちょっとずつの成果が今日認められて非常に嬉しく思います。ありがとうございます。」と、先生から喜びを伝えていただきました。子どもたちからは「J-KIDS大賞がもらえてすごく嬉しいです。」「いい賞がとれたのでこれからもがんばっていきたいです。」「いい賞がもらえてよかった!」「デジタルイメージ賞からJ-KIDS大賞をもらえてよかったです。」4人の子どもたちは、緊張につつまれながらも笑顔で喜びの気持ちを伝えてくれました。会場からはお祝いの気持ちを込めた盛大な拍手がおくられました。

J-KIDS大賞の表彰式とレセプションも終わりの時間が近づき、小林和真実行委員による中締めで幕を閉じました。ステージ上で学校ごとに記念撮影を行った子どもたちは、実行委員やスタッフに見送られながら笑顔で会場を後にしました。

1年間の成果を喜び、共有することのできた表彰式は、子どもも大人も笑顔のあふれる場でした。全国各地から参加していただいた受賞校の皆さま、ご出席いただいた皆さま、本当にどうもありがとうございました。


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