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県代表選考ボランティア座談会 (3)

images_座談会 (3)

ボランティア代表:倉重恵造 石井薫 村上隆三 塚田正治 岸正之
コメンテーター:豊福晋平
(国際大学グローバルコミュニケーションセンター講師)
司会:藤永章(J-KIDS大賞実行委員会事務局)




J−KIDS大賞への想い

司会:最後に皆さんに、J−KIDS大賞の全体的な感想、J−KIDS大賞への想い、或いは来年に向けたご提案などございましたらご意見をお願いします。

倉重:確か3年前位までは父親参観日が土曜日にありましたが、今は土曜日は学校が休みになってしまったので、父親参観日そのものが無くなってしまいました。そういう事もあり、お父さんたちが、小学校に足を入れるのは運動会の時だけなんじゃないか、という気がしています。
これだけどこの家にもパソコンがあってインターネットを接続できる環境が整ってきている訳ですから、父親にとってより学校や教育を身近に感じてもらうために、ホームページを充実させていくことは大いに歓迎されるべきなんじゃないかと思っています。
写真など小学校の行事を丁寧にアップデートしている学校のホームページを見ると、『あー、子どもこういう事やっているんだなぁ。』ということがわかります。うちの子はそういう学校にたまたま行っていないのですが、ホームページを丁寧にアップデートしている学校に行っている子どもの父親と私では、教育に対する情報量が全然違うということがわかります。学校としては負担感があるのかもしれませんが、J−KIDS大賞がきっかけとなって、親への情報発信を意識したホームページづくりが広がっていけばいいなと思います。

石井:倉重さんがおっしゃったように、働いている親にとって、子どもが小学校で何をしているか、知るチャンスも少なく、正直分からないんですね。学校の先生とすれ違っても気がつかない、先生の顔さえ分からない状況というのがあります。学校の事を知りたくても分からない、という親のためにも、積極的に情報発信してもらいたいと思います。

村上:選考の過程で、いいホームページは見てて楽しいですし、ある所にはあるんだなぁというのは分かりました。J−KIDS大賞を通じて全国のホームページ全体の情報発信力が底上げされることを期待しています。

塚田:都市部より地方の分校とか、児童数も50人に満たない学校の方が、色んな意味で情報発信を一生懸命やられているなぁというところが非常に印象的でした。ただそういう所も、一部の教職員の方が一生懸命運営されていて、その方がいなくなると更新がピタッと止まってしまわないか、という心配を勝手にしています。やはり小学校全体で組織的にきちんとホームページを運営して頂いて、せっかくの財産を大きく育てていって頂きたいなと切に感じています。

岸:私は地域福祉のボランティアをしているからかもしれませんが、行政や社会福祉協議会の共通の取組みとして、小学校区というものが地域福祉の基本になるべきだと考えています。いろいろな事件が起きますから、小学校の門を閉じてしまって、地域住民の方をなかなか受け入れられない環境がどうしてもありますが、子供の育成のためにも、出来るだけ門を開けていただき、地域の人を迎え入れていただければと思います。
そうしたことを踏まえて、今回のコンテストを通じて思うのは、小学校ホームページは情報の発信基地だということです。直接学校に行かなくても、いろんな情報が小学校から得ることが出来る。その学校区に住んでらっしゃる方全員の共有物がホームページ上で出来るといいなと思います。
そういう意味では、このホームページ大賞を通じて、どんどん学校ホームページの地域性が豊かになってくると思いますし、このホームページ大賞が地域の福祉活動の発展にも寄与していくことを期待しています。

image_座談会の様子

司会:最後に豊福先生に総括をお願いします。

豊福:今回のホームページのコンテストは、従来のコンテストと比較すると、異例尽くしです。1つは選考対象が日々変化していくことです。ホームページの内容は、どんどん変わってこそ意味があるので、審査のためにちょっと更新止めてくださいとは言えません。もう1つは、ホームページの特性上、CD-ROMのようにある部分だけ切り出してそこだけ応募する形をとってしまうのでは、本来の意義を正しく評価できません。つまり、小学校ホームページを選考対象とする以上、サイト全体を評価する必要があります。
また、コンテストに際して、各小学校には応募のために無理をして欲しくないと思っていました。ホームページは日常的に運営されるもので、我々はその普段の様子を見たいのであって、わざわざコンテストに出すために、先生一人が3日徹夜しましたとか、子どもを動員して作りましたとかいうのは、ホームページ本来の機能や目的からはハズレているだろうと思ったんですね。そこで、今回選考のために用意した評価項目は、あくまでそのホームページ全体を見ることにして、いろいろなものが入り混じって、バランス良く配置された学校が最終的に上位に残りました。

もうひとつの話として、我々のような研究者も含め、学校教育サイドは、学校ホームページの世間のニーズをまだ十分に捉えきれていません。インターネットが普及しだした頃といえば、学校ホームページはたいがい実験目的で作られていました。実用的価値はともかく、教育研究発表などの目玉にしようとしたんですね。世の中にホームページが普及して、技術的にもありふれたものになると、地味な更新作業は注目されることもなくなりました。そういう意味では今回のコンテストは、学校の外部から、実は我々はこういう想いを持っているよ、小学校の情報をもっと外に出して欲しいよ、という声が聞こえる、そうした見えなかったニーズを発掘したという点で、非常に大きな意味があると思います。
ただし、ニーズが明らかになっただけでは、学校側はまだ積極的に動けないでしょう。学校側の取り組みが情報発信されることに対して、保護者や住民側がプラスの評価をすることが、学校側の業績になるような社会的な仕掛けを作って、初めて動き出すのではないかと思います。
ホームページ運営の現状は、個人で情熱を傾けておられる先生が多いので、数年間は非常に充実したものが出来るけれども、その先生が転勤してしまうと、せっかくのコンテンツを組織として確実に継承できないという最大の問題があります。ホームページのコンテンツは皆にとって非常に価値のあるものだから、担当者が変わっても学校全体で守っていくべきだ、という目的意識をどこかで見出せるようにしたい。そのためにやるべき仕事はまだたくさんあると思っています。

----- 座談会終了 -----


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主催: J-KIDS大賞実行委員会