第6回全日本小学校ホームぺージ大賞 みんなで応援しよう! J-KIDS大賞2008
J-KIDSひろば

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         【J-KIDS通信】(第1号)[2008/05/09]
        〜第6回全日本小学校ホームページ大賞〜
            http://www.j-kids.org/    
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こんにちは。はじめまして! J-KIDS大賞事務局・高田仁志です。
「J-KIDS通信」は、今日から配信スタートとなりますが、J-KIDS大賞
2008の選考の模様や、小学校ホームページに関するさまざまな情報を、
みなさんにお伝えいたします。よろしくお願いいたします。

▽目次
★1★ 都道府県代表選考状況報告
●2● 事務局だより
▲3▲ J-KIDS大賞ホームページの秘密!?(1)
◆4◆ 07年度受賞校(新潟市立亀田東小学校)訪問記(上)

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★1★ 都道府県代表選考状況報告
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インターネットを通じた小学校ホームページの評定作業が、5月2日
(金)から始まりました。評定を行ってくださるボランティアには、今
年も協賛会社や協力会社などの関係者の方から多数のご応募をいただき、
約1600名の陣容でスタートとなりました。

評定作業は、この連休から6月前半まで続けられる予定です。
ボランティアは、全国の小学校ホームページを閲覧し、あらかじめ定め
られた約30の項目について評定を行います。
(都道府県等の代表校は、7月下旬に発表の予定です。)

すでに作業を始めてくださったボランティアの方々には、改めて御礼を
申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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●2● 事務局だより
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事務局の高畑です。
今年もJ-KIDS大賞がスタートしました。早いものでJ-KIDS大賞も6回目
となります。
私自身4回目の事務局担当となります。今年もよろしくお願い致します。
第1回目のメルマガですので、J-KIDS大賞がスタートするまでの事務局
の舞台裏をご紹介します。

新年度の検討は前年の表彰式の感動も冷めやらぬ1月にスタートします。
まずは、企画会議から。今年のテーマは?コンテストの内容はどうする
か、どのような活動を行っていくかなど、骨格を議論し決定します。

次は、J-KIDSサイト、ポスター、リーフレットの作成です。毎年、違う
デザインにしていますが、6回目までくると、そろそろネタ切れ!?
毎年、企画会社の方に知恵を絞っていただいています。

一番時間を要するのが、選考基準の議論です。小学校HPの現状を踏ま
えて、どのような基準を設けるか、ボランティアの皆さんが評定するの
になるべくわかりやすく、負荷を軽減できるように・・・熱い議論が交
わされます。
選考基準の質の維持とボランティアの負荷軽減のバランスを保つのが悩
みどころです。

そして、ボランティア登録サイト、選考サイトの作りこみを行います。
今年は、サイトの入口をわかりやすいように改修しました。
選考サイトにおいても、ボランティアの皆さんのおすすめのサイトを
J-KIDSサイトを通じて紹介できるようにしたり、評定結果が得点順に表
示されたり(得点は非表示)、評定した実感を持ってもらえるように小
さな工夫をしています。

ボランティア募集が始まり、息つく間もなく選考がスタートします。
ボランティア数が確保できるか、評定が進捗するかと言う点が一番不安
な部分でもあります。
今年のボランティア数は、現時点で1600名を超えており、昨年のボ
ランティア数を大きく上回っています。評定件数もスタートダッシュで
昨年を大きく上回る件数で推移しています。
ボランティアの皆さまのご協力に深く感謝いたします。引き続きよろし
くお願いいたします。

今年もたくさんの感動に出会えることを楽しみにしています。
ボランティアの皆さんもボランティアをやってみてよかったと思えるよ
うな感動に出会えることを祈っています。

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▲3▲ J-KIDS大賞ホームページの秘密!?(1)
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J-KIDS大賞公式サイトの製作をお願いしている、株式会社スペースポー
トの上田さんに、サイト製作の裏側や今年のサイトデザインのコンセプ
トなどについてご説明いただきます。今号から3回にわたって掲載しま
す。

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ゼロから何かを創るというのは、答えが無数にあるため試行錯誤の時間
が多く、とても楽しい仕事でもあります。J-KIDS大賞のホームページの
デザインも最初は悩みました。

子どもを対象にした表現というのは、ともすると赤や黄色や緑などの原
色を使い、子どもっぽい言葉遣いをしたものになりがちです。
J-KIDS大賞公式サイトは、子どもたちだけでなく、父兄の方や学校の先
生、そしてボランティアの方たちも訪れるサイトです。またJ-KIDS大賞
は、そもそも学校や子どもたち、そして地域それぞれの個性に溢れたサ
イトを応援することを目的としています。いわゆるどこにでもある「こ
どもっぽい」サイトでもなく、また大人が創り出した「子ども像」を押
しつけるようなサイトにもしたくありませんでした。

そんなとき、ヨーロッパの子ども部屋の写真を集めた本に出会いました。
その子ども部屋のステキなこと! 壁の素材、机や椅子、おもちゃ、勉
強道具、色遣い・・・手作り感のある子ども部屋の数々は、どれもみな
違い、そしてどれもが魅力的でした。あたりまえですが、子どもらしい
ということは(誰かが創り出した)ステレオタイプな子どものイメージ
とは全く違うんですよね。そんなイメージに触発されて、J-KIDSのロゴ
やホームページの基本的なデザインの方向性が生まれてきました。
なんとなくわかりますか? たとえばロゴは子ども部屋にある「積み木」
のイメージから生まれました。原色ではなく中間色を使うことで、いわ
ゆる「子どもっぽい」イメージではなく、しかし誰がみても「子どもを
対象とした」ページであることがわかるように工夫しています。J-KIDS
に参加するみんなが訪れるサイトなので、ページの印象からも、訪れた
人の知性と感性を刺激するサイトでありたいと思い、毎年悩みながら作っ
ています。
次回もそんな話を続けたいと思います。

<上田壮一:クリエイティブ・ディレクター>

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◆4◆ 07年度受賞校(新潟市立亀田東小学校)訪問記(上)
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昨年度のJ-KIDS大賞で経済産業大臣賞を受賞した、新潟市立亀田東小学
校の訪問記をお送りします。今回はその前半になります。

*実行委員会事務局員が08年2月1日に同校にお邪魔しました。
 この訪問記は、J-KIDS大賞のサイトにも写真入りで掲載されています。

http://www.j-kids.org/archive/archive2007/hiroba/interview2007_01.html

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J-KIDS大賞2007
経済産業大臣賞 新潟県 新潟市立亀田東小学校
亀田東小学校:野川彰夫校長、鷲尾健仁教諭、児童
取材:J-KIDS大賞実行委員 豊福晋平、J-KIDS大賞実行委員会事務局

<学校の視点 野川彰夫校長へのインタビュー>
 〜 行くのが待ち遠しい学校をめざして

本校は、新潟市の中心地より少しはずれた静かな住宅街に位置していま
す。
昨年、校長として赴任して来たときに驚いたことは、明るく、素直な子
どもたちが多いことです。亀田の穏やかな空気がその要因のひとつかも
しれません。
むろん、先生の言うことをただ聞けばいいのではありませんが、子ども
が自分の力を発揮していくには、素直であることが大きな助けとなるか
もしれません。子どもたちが先生の言葉を素直に受け止めることができ
る、そういう関係があれば、先生の熱心な指導により、子どもたちもよ
り力を発揮するようになる。ですから、機会があるごとに子どもたちを
褒めて、あなたたちはすぐれた力をもっているから、だからもっとがん
ばろうと言っています。
校長としてめざしているのは、子どもが嬉々として登校するような学校
づくりです。夜になって寝る前に「明日、学校に行くのが待ち遠しいな」
と感じる子どもが、全員であるのは難しくとも、9割5分でも9割7分でも
いい、次第に10割に近づけるようにしていきたい。これを校長として
の目標にしています。

ホームページづくり、つまり情報公開や相互の交流についての取り組み
は、ここに至るまでの経験がベースとなっていると言えるかもしれませ
ん。
まだ若い頃、赴任した学校では、保護者から「学校は都合の悪いことは
隠す」「学校の中身を知らせないのが不満だ」と、言われたことがあり
ました。当時は、何か事が起きたら、保護者を呼んで説明したり、校長
の便りとして発信したりするといった交流があるのみでした。けれども
私たちは、親御さんから大事な子どもを預かっているのです。一日8時
間、年間二百日以上も教育しているけれど、それをただ通知表というか
たちで報告するだけでいいのか。どうやって子どもを育て、成長させた
いのか、その全体像や教育方針など、学校が自主性をもって保護者に詳
しく発信して行く必要があるのではないか。自らが次第に責任ある立場
になるにつれ、説明責任を強く感じるようになっていました。そんな折
りに出合ったのがホームページでした。

本校のホームページは担当の鷲尾先生を中心に,全職員が何かしらの形
でかかわりながら一生懸命つくっていて、保護者が知りたいと思ってい
ることのほとんどを、情報として提供できるものになっていると思いま
す。
基本は、何かあれば正直に話すこと。すると、保護者や地域の人から
「いいよ、亀田東小学校がんばれ」という励ましの言葉や「ここはだめ
なんじゃないか」というお叱りも受ける。良い場合も悪い場合も、そう
した声はしっかりと受け止め、検討し、どこに課題があるのか、分から
ない場合はさらに尋ねるということを繰り返しています。発信者の名前
があれば必ず返事を書き、さらにこちらからも「ご意見をください」「
お手伝いをお願いします」などと交流を重ねていくのです。意見を尋ね
て10人でも20人でも、評価をいただく活動があれば、次年度以降も継続
させるなど、学校運営の中で機能させています。

学校は子どもたちを評価するわけですが、評価は難しいものです。
視線が異なれば判断も異なる。私たちの評価と、保護者や地域による評
価に、ズレがあることも多い。けれどもそのズレに対し、私たちは「親
がよく知らないからだ」などと決めつけることはしません。そのズレを
埋めるために、例えば現在の重点目標である「自分や友達の良さを認め
る子どもに育っているでしょうか」という課題に対して、保護者からも
評価してもらい、私たちが集計するという試みも行っています。情報を
できるだけ公開し、保護者や地域からの反応を学校運営に生かすという
のは、すでにどこの校長も取り組もうとしていることだと思います。本
校でも、運動会などのイベントでは沢山の反応が来ますが、もちろんす
べての記事に反応があるわけではありません。
できる範囲で少しずつ、広げ、続けていくこと。そこで使うメディアは、
インターネットであっても、手書きの便りであってもいいのです。大切
なのは、学校の意欲を伝えることであり、たくさん読んでもらうことだ
と思います。

 〜 次号では、同校の先生方、児童へのインタビューを報告します。


では、また来週、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!

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□ J-KIDS通信 〜全日本小学校ホームページ大賞〜
■ http://www.j-kids.org/
□ 編集・発行元     :J-KIDS大賞実行委員会事務局
■ 配信ペース      :毎週金曜日
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