第6回全日本小学校ホームぺージ大賞 みんなで応援しよう! J-KIDS大賞2008
J-KIDSひろば

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         【J-KIDS通信】(第3号)[2008/05/23]
        〜第6回全日本小学校ホームページ大賞〜
            http://www.j-kids.org/    
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こんにちは。J-KIDS大賞事務局・横関です。
暑いくらいの陽気の中、春の運動会シーズンまっさかりです。HPを見
ると、先週あたりから多くの小学校で運動会が開催されているようです
ね。
こどもたちの元気な姿に負けないようJ-KIDS大賞も頑張っていきます!!

▽目次
★1★ 都道府県代表選考状況報告
●2● 事務局だより
▲3▲ J-KIDS大賞ホームページの秘密!?(3)
◆4◆ 07年度受賞校(益田市立吉田小学校)訪問記(上)

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★1★ 都道府県代表選考状況報告
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5月2日(金)から、選考ボランティア約1600名により評定が開始
されています。本日で日程のちょうど半分を経過し、現在の進捗は49
%です。ボランティアの皆さま、ありがとうございます。6月前半まで
選考が続きますので引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

*J-KIDSサイトトップページでは、選考の進捗状況が「選考のようす」
で一目でわかるようになっている他、「1000名の選考ボラン
ティアのおすすめホームページ」で今年度からボランティアの皆さま
がおすすめする小学校ホームページが随時紹介されるようになって
います。ぜひぜひご注目ください。

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●2● 事務局だより
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J-KIDS大賞事務局の鳥光です。
今年もよろしくお願いいたします。

先日親戚の集まりがあり、久しぶりにいとこに会うことができました。
小さい頃から親戚の中で一味言うことが違い、一目置かれてる存在。
「小学生」「子ども」と連想するとついついあの子が頭に
浮かんでしまいますが今ではなんと高校3年生の女の子です。
幼い頃を知っていると今だに小さく見えてしまうものなのですが
精神的にもずいぶん大人になったのであろう?彼女。
でも昔から彼女には全く変わらないところがあるんです。

それは学校が大好きだということ。
昔「小学校が楽しくて仕方がない」という話を聞いて
「きっといい先生やお友達に囲まれてるのね・・」と嬉しい気持ちに
なりましたが、中学生になっても、高校生になっても変わらないんです。
勉強はあまり好きではないらしいのですが
学校に入って以来毎日毎日学校へいくのが楽しみで仕方がない。
その要因は何か!?
彼女の性格?やはり周りを取り巻く人々??

その秘密を覗くつもりで彼女の通っていた埼玉のとある公立小学校HP
を見ちゃいました。彼女が通っていたのは何年も前のことなので
もちろん本人の写真は残っていませんが、小学校らしい可愛いレイアウ
トに運動会、田植え体験、元気な子どもたちの写真。
そこに彼女がいたのかと想像するだけで楽しい、嬉しい気持ちに
なります。コンテンツが充実していて地域と連携が取れているHPで
あればあるほど、今お子さんが通ってらっしゃる親御さんはHPを
チェックするのが楽しみなのでしょうね・・
親御さんになった気持ちでHPを見る、昨年とは違う視点をもつことで
また気付くことがあるかもしれません。

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▲3▲ J-KIDS大賞ホームページの秘密!?(3)
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J-KIDS大賞公式サイトの製作をお願いしている、
株式会社スペースポートの上田さんに、サイト製作の裏側や今年の
サイトデザインのコンセプトなどについて3回にわたってご説明
いただきます。今号は3回目の掲載です。

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今回は今年のJ-KIDSウェブサイトについて書きます。
サイトのオープンは5月2日。毎年3月くらいからウェブサイト製作の
準備に取りかかります。
まず、今年のサイトのテーマや方向性を決めるのですが、さすがに6回
目ともなると、新しいアイデアを出すのが難しくなってきます。
話し合いの結果、「今年のテーマはより明るく、元気なページにしよ
う!」ということになりました。
そこで1回目からサイトをデザインしているデザイナーの根本さんに依
頼。まずはトップページのデザイン案をいくつか作っていただき、最終
的にみんなで選んだトップページのデザインに沿って、サイト全体・
ポスター・リーフレットの製作へと移っていくのです。

ちなみに、今年は赤と緑の色がカラフルに使われています。根本さん曰
く「例年J-KIDSカラー以外にリンクカラーを1、2色使用しています。
今年はとにかく明るく元気でという要望があったので、思い切りカラフ
ルな2色にしました。」

またサイトはフラッシュバージョンがあるのですが、ここには新しい試
みがあります。
まず、元気を表現するために最初にアニメーションを入れました。
また、「優秀校・代表校などに入らなくても、選考ボランティアがおす
すめしたいユニークな小学校がたくさんあるので紹介したい」という
事務局みんなの意見を取り入れ、フラッシュの中をクリックすると、ラ
ンダムで様々なおすすめ小学校へのリンクとそれをおすすめするボラン
ティアの名前が出てくる仕組みにしたのです。
「このフラッシュの画面は材料が文字しかないので、写真を透かして明
るさを演出しました。クリックしたくなるように音や色、点滅のアクショ
ンを取り入れています。」と根本さん。
このようにして今年、J-KIDS大賞2008のウェブサイトはできたのです。

<上田壮一:クリエイティブ・ディレクター>

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◆4◆ 07年度受賞校(益田市立吉田小学校)訪問記(上)
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昨年度のJ-KIDS大賞で総務大臣賞を受賞した、益田市立吉田小学校の
訪問記をお送りします。今回はその前半になります。

*実行委員会事務局員が08年2月8日に同校にお邪魔しました。
 この訪問記は、J-KIDS大賞のサイトにも写真入りで掲載されています。

 http://www.j-kids.org/archive/archive2007/hiroba/interview2007_02.html

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J-KIDS大賞2007
総務大臣賞 島根県 益田市立吉田小学校
吉田小学校:村上伸悟校長、長島靖和教諭、児童
取材:J-KIDS大賞実行委員 豊福晋平、J-KIDS大賞実行委員会事務局

<学校の視点 村上伸悟校長へのインタビュー>
 〜 行くのが待ち遠しい学校をめざして

始まりは、一昨年、校長として赴任してすぐに現在メディア教育主任を
務める長島先生から、ホームページを公式に立ち上げたいと相談された
ことでした。
丁度その頃、本校の情報を各家庭はもとより、地域にも伝えていきたい
と感じていたので、まさに「渡りに船」。情報発信を目的にホームペー
ジが始まりました。けれども実際に運営し、みんなの様子を見ているう
ちに、すぐにその狙いは変化しました。子どもたち一人ひとりの表現力
や応用力、あるいは情報を活用していく力などを育てていくのに、ホー
ムページこそ最適なツールなのではないか、と感じたからです。学校で
勉強していることをどのように社会で適用させ、活用・発展させていく
か。いわば子どもたちがたくましく生きていく力をつけるためのツール
として、ホームページが役立つと気づいたのです。
実際に、ホームページを立ち上げて以降、情報処理能力などで、子ども
たちは力を着実に身につけ発揮しています。
 
子どもの意欲を育むことは、学校教育における重要なテーマです。では
意欲はどのような側面から育つのでしょうか。ひとつは、学校で行って
いることを理解できることがあげられます。次に、安心・安全な環境が
あること。そして、できた、達成したと感じる経験を多く積むこと。さ
らに健康であることも必要でしょう。ホームページは、この意欲を向上
させる4つの側面のいずれにおいても、関わり、よりよい方向へ促すこ
とができるのです。たとえば、以前、本校では朝ご飯を食べて登校する
子どもの割合は77%に過ぎませんでした。健康保持の面で問題があると
考え、栄養士を招き、これを記事にしてホームページで発信したところ
理解を得て、今では95%までに改善されたという経験もあります。ある
いは達成感の面では、「二重跳びが出来た」「逆上がりが出来た」と
いったことが、子どもの生活の中でたくさん目に見えて存在していれば、
自分もがんばろう、やってみたいと感じるようになることでしょう。

子どもの動機は、さまざまなところに潜んでいるものです。本校が位置
する島根県は、全国で最も知名度が低い県といわれます。しかしそこか
ら「島根県をもっと有名にさせにゃいけん」という声が上がり、「ワー
スト脱出大作戦」を合言葉に、益田の魅力を探っていく総合学習とその
情報発信が始まりました。
これについては、当初は懐疑的な思いも抱いていました。故郷に愛着を
感じるというのは、自分の経験からいっても故郷から外に出て、比較し
た後に芽生えるものであると思っていたからです。ところが子どもたち
の様子を見ていたら、心から益田市が好きなのだということが伝わって
きました。外に出て初めて故郷の良さを知るのではなく、益田や島根の
ことをよく知って、成長していくのです。だからやがて県外に出て行っ
た時、彼らが感じる故郷への思いというのは、単なる望郷の念ではなく
、そこにはきっと未来への提言が込められているだろうと、期待してい
るのです。
 
ホームページによる情報発信を、学校経営における方針の中核に据えて
いますが、その必要性をことさら周囲に説いたわけではありません。地
域や保護者に情報を発信していくということを実際にやり、子どもたち
がそれに応えようとがんばっている。その姿を見ていたら、説明などし
なくとも、ホームページの良さが分かるからです。今回、私たちは賞を
いただきました。これはやれる範囲のところで突っ走った結果だと思い
ます。ひとつのクラスが突っ走ると、他のクラスがそれを見て、羨まし
いと嫉妬しつつも、真似て学び、また自分たちなりに突っ走ってかたち
にしてみる。その繰り返しがホームページになったのです。ご批判もあ
るかもしれないが、突っ走ることの影響力は強いし、そういう進み方が
あっていいじゃないか、と思っています。そうしていただいたこの賞も、
新たな効果をもたらしました。「総務大臣賞をもらった学校の子なんだ
け、もっとちゃんとしな、いけんよ」と、子どもたちも行動に責任を持
つようになっています。いろんな面で、いい方向へ行くチャンスはある。
それがホームページなのだと思います。
 

  〜 次号では、同校の先生方、児童へのインタビューを報告します。

では、また来週、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!

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□ J-KIDS通信 〜全日本小学校ホームページ大賞〜
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□ 編集・発行元    :J-KIDS大賞実行委員会事務局
■ 配信ペース     :毎週金曜日
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