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26,000以上の学校情報を収集しているi-learn.jpでは、一日平均30のリンク切れが起こります。とくに年度の切り替わりは、その数が一気に500以上にもなるのですが、見つからない学校ホームページの移転先を夜な夜な探していてふと考えることがあります。
人の記憶というものは面白い仕掛けになっていて、思い出すのにはたいがいなにか手がかりが必要です。それは特定の品物や場所であったりします。 たとえば、久しぶりに故郷へ帰って街の風景が一変していた、なんてことになると、もうそこに何があったか思い出すのはほとんど不可能です。つまり、私達は建物や街の風景そのものの実体を失うのと同時に、自分達の記憶の鍵まで失ってしまうことになるのですね。 学校に通う子供達や保護者の方あるいは先生にとって、ホームページとはあくまで二次的なものですが、もう滅多に学校に立ち入る機会のない卒業生にとってみれば、母校のホームページとは、自分の記憶を呼び起こすための貴重な手がかりになるわけです。 リンクが切れて「あらら」と何か空しい気分になるのはそんな思いがよぎるからなのかもしれません。 |
