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J-KIDSひろば
豊福晋平実行委員コラム
第3回 多くの人々に支えられ愛される学校へ
古い学校を訪れると、そこに堆積している無数の思念のようなものを感じずにはいられません。学校の中はいつも同じ教室、同じ机、同じ年頃の子供達で、そこだけ時が止まっているようでもあるのに、窓の外は目もくらむ速度で時代が過ぎ去り、形のない思い出だけがそこへ堆積してゆく、そんな幻想を抱くことがあります。
もちろんそんな思い出など、学校経営といった堅いテーマと比べれば取るに足らない話ですが、それにしても昨今の学校は、制度としての教育、与える教育にちょっと偏りすぎではないでしょうか。
たとえば、ホームページの情報を収集していると、統廃合で閉校される学校に良く出会います。閉校はやむを得ない事ですが、自分の母校(ルーツ)が跡形もなくなることに心を痛める人がどれほど多いか、という事を考えずにはいられません(だから、学校はなくなってもホームページは残しておいて欲しいのです)。
ドライな目でみれば、学校と関わる人々とは現職員・保護者・児童生徒に限られる訳ですが、学校の持つ歴史や目に見えない厚みというものは、かつてそこに関係していた人々の思い出や愛着が積み重なったものでもあります。学校とは、ぜひこのような数多くの人々から末長く支えられ、愛される存在であって欲しいと願っています。
主催: J-KIDS大賞実行委員会