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県代表校からのコメント
小学校のホームページを見る視点

学校をもっと知ってもらいたい!

飯島 次に、こういう視点で小学校のホームページを見たら面白いのではないか、というご意見をいただければと思います。
松本 「新しい発見がある」、というところですね。学校に大正時代の卒業記念品があったんですね。どこにあったかというと、半分土に埋もれて、普段そこにはホースが巻かれているようなところに。それを子どもが見つけてきて、ホームページ上で発信してくれたんですね。子どもの目の付け所は違うなと感じましたね。
豊福 小学校の場合は、幅広い年齢層のサポート、助け、助けられというのがポイントだと思います。中学生や高校生と違って、小学生の場合は子どもたちだけにまかせられないので、当然周囲のいろいろな大人のサポートが必要になります。また、1年生と6年生とでは身体のつくりも能力もぜんぜん違うので、年上の子が意識して下の子の面倒をみるという状況も生まれてきます。まず、活動のなかに多様な人々が絡みやすい状況があり、そのなかに学校のホームページが位置づけられているので、多様なコンテンツが生まれてきやすいのではないか、という印象を持ちました。
藤永 今日も会場にいらっしゃっていると思いますが、福岡県月の浦小学校のホームページは印象に残っています。今年できたばっかりの小学校のホームページなのですが、校長先生が非常に熱心に作ってらっしゃるように見受けられました。
飯島 古川校長、もしよろしかったらコメントを。
古川 福岡からやって来ました。私、校長をして今年が4年目なんですけれども、校長になってはじめて、学校のことを本当にわかって欲しいという気持ちになったんですね。自分自身が学校全体の責任者となり、学校のことがわかってきてはじめて、あまりにも保護者、地域の方、そして学校の職員、先生方が学校のことがわかってないという、そういう現実がわかってきたんです。だから私としては、ありのままの学校をわかってほしいということで、校長としての経営の方針であるとか、それに基づく教育活動というものを外に出していく。トピック的、イベント的なものだけじゃなくて、日常のものを流していくことが大事であると気が付き、そんなホームページを作ろうと思いました。そして、実際にホームページを運用していくと、学校の情報発信という意味だけでなく、校長として自分自身のものの見方や考え方の発信という意味合いも出てくるということ、そしてそのことの大事さにも気が付いたんです。もうひとつ。ホームページにも企業のホームページとか自治体のホームページとかありますけれども、学校のホームページはどちらかといえば、自治体のホームページに近いんじゃないかと思います。必要なときに、このことについて校長はどのように考えていたか、あるいは昨年の2学期始業式の様子がどうだったんだろうとか、など、そういうことが見たいときにいつでも見られる。そういったデータベースとしての内容をもたせたホームページにもなるよう今後目指していきたいと思います。
飯島 すでに学校がブランディングの時代に入ってきているということですね。経営理念や経営方針も含めて、見事に出ているなと思いました。それから、校長先生ご自身のものの見方、ご自身の世界の見方がとても重要だという話もありました。私もまさにそのように思っておりまして、先ほどの看板型を超えるには、自分自身の見方が色濃く出ているかどうかが問題じゃないかと思いますね。教育に対する情熱という言葉になるでしょうか、そういったことが感じ取れると思います。教育の根本は情熱にあると思いますし、ひとりひとりの世界を開けていくというエキサイティングなプロセスではないかなと思っております。そういった意味での古川校長の言葉は、改めてホームページ、またはホームページ作りのプロジェクト自体が、いろいろな人の理解をまとめて、共感を広めていく可能性があるのではないかと思いました。

多様性を活かし、認めること

上田 魅力は「多様性」というか、そういう言葉が出てくるんじゃないかなと思いました。ここに50校のホームページがあって、実際は全国に15,000校くらいのホームページがあって、それぞれの地域や先生の個性とか、見ているだけでいろんなアイデアとか、その地域の子どもたちから自然にわき出てくる多様なものがホームページに現れてくる。それが大きい魅力だなと思いました。僕も熊本県の相良南小学校のホームページがすごく面白いなと思って、そこに子どもたちの字、それぞれの子どもたちが書いた字でメニューを作っているのは素晴らしいアイデアだなと思いましたね。先ほど、ホームページをみんなで作ると申しましたけれども、みんながHTMLファイルを作れるとか、デザインをするといった能力があるわけではない。でも、字を書くことならば誰でもできる。そのことを活用してホームページに載っけている。自分の字が、自分たちの学校のホームページに載るというのは、みんな家に帰ったら、お父さんお母さんに自慢したりしているんじゃないかなと思うわけです。そういうことも想像できるところも面白いなと思いました。そこにいる子どもたちの多様性、全国にある小学校の多様性。そういうものが、どんどん見えてくる。
飯島 日頃、クリエイティブで、映像もやられている上田さんから見て、やはりひとりひとりの子どもたちの字はぐっと来るということですね。
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主催: J-KIDS大賞実行委員会