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J-KIDSひろば
豊福晋平実行委員コラム
第10回 小さな感動や成長を共有するために
全国1万5千校から県代表校・県優秀校を選出するための学校ホームページ評定もやっと終盤に入りつつあります。昨年と同様、ボランティアの方々と一緒に多くの数をこなすのはたいへんでしたが、なんとかここまでたどりつくことができました。ご協力くださった方々にあつく御礼申し上げます。
おかげさまで、ことしも数多くのホームページと出会うことができました。
ホームページで学校の様子が分かると、「子供のころの1年は長かったなぁ」と気付きます。そういえば、自分にとっての小学校生活とは、遠足や宿泊研修など楽しみにしていた行事、草花の成長観察日誌、始業式終業式といった節目、それらがなにげない日常のようにみえて、日々少しずつかわってゆくものが事あるごとに意識化されては記憶に刻まれる繰り返しでした。
仕事場を中心とした大人の生活というのは、とかく節目や変化に乏しいもので、振り返る余裕も休みも十分にないままあっというまに1年が過ぎ去ってしまいます。長いこと社会人をやっていると、子供の頃の待ち遠しかった夏休みや学校の行事のことが、ことさら懐かしく思われます。
季節感のない人間だから、よけいそう思うのかもしれませんが、各地の学校ホームページを開くたび、そこにはいきいきとした生活の様子とともに、子供達や学校の中にだけ流れている時間の感覚や、季節の移り変わりを見出すことができました。日々のささいな出来事の記録にみえて、そこにはしっかり子供達の成長の軌跡や、ちょっとしたいい話が含まれていて、事務局スタッフの方と一緒にもらい泣きしたり、おもしろがったりしたものです。そういう意味で、この数ヶ月は学校のページから元気をもらうという貴重な経験をさせてもらったように思います。
あらためて振り返ると、学校には、学校にしかできない、学校だから残せるものがあるのではないでしょうか。日々の身近な子供達の成長や小さな感動を探しては、ちょっとしたコメントを添えて残すだけでも、立派にその学校らしさが伝わるでしょう。せっかくの記録ですからホームページを通じて、多くの人々と共有していただきたいものです。保護者や地域の人々に限らず、思わぬ反響や共感の輪が広がることで、子供達や先生や学校の明日への活力につながることを願っています。
主催: J-KIDS大賞実行委員会