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J-KIDS大賞2004とは?
J-KIDS大賞2004に参加するには?
J-KIDS大賞2004 選考経過と結果
J-KIDSひろば
豊福晋平実行委員コラム
第8回 日常の風景をのこすための工夫
子供のころ、私がとにかく触りたくて、手に入れたかったもの、それはカメラでした。無骨で、いかにも大人が格好良く使う道具に強くあこがれたものです。年賀状くじで、はじめて自分のカメラを手に入れた時の嬉しさ、フィルム代を惜しむように一枚一枚緊張しながらシャッターを切った頃を今でもなつかしく思い出します。
さて、こんにち日本国内のデジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及率は相当なものだそうで、しかもその浸透の早さには驚かされます。デジタルのよさは、なんといってもフィルム代や現像代がいらないこと、その場ですぐ結果が確認できること、容量の許す限り大量に撮れること、保管に気をつかわなくてもよいことなどです。とくに、写真のスキルは、真剣に、ある程度たくさん撮らないと身につかないと言われていますので、これから写真を学ぶ人々が、コストをかけずに練習経験を蓄積できるのは結構革命的でもあります。
さて、手軽になったデジカメですが、機械に苦手な人や子供達の手も借りて、日常スナップの収集記録とホームページでの掲載をしてはどうでしょう、というのが私からの提案です。デジカメのシャッターを切るのはそれほど大変なことではありません。ITに対して苦手意識があって乗り切れない人をホームページ制作に引っ張り込むには格好のツールと言えます。
また、いまの子供達はテレビを通じたビジュアル経験が豊富なので、「カメラマンになったつもりでたくさん撮って、あとで気に入ったのを選んでね」とカメラを託すと、大人が思っても見なかった風景を切り取ってきますし、特段教えなくても、プロ顔負けの工夫をしてきます。子供達の独創的な視点にきっと驚かれることでしょう。たとえ作文が苦手でも映像なら誰にも負けない、そんな子がいてもいいと思うのです。いろいろな人の手で、たとえば、学校ホームページのトップ写真が日替わりになる、というのは、撮影者にとっても、学校やユーザーにとっても、愉快で貴重な経験になるのではないでしょうか。
主催: J-KIDS大賞実行委員会