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J-KIDS通信

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         【J-KIDS通信】(第9回)[2005/07/15]
          〜全日本小学校ホームページ大賞〜
            http://www.j-kids.org/
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こんにちは。J-KIDS大賞事務局・片桐実也子です。
夏休みを目の前に、ウキウキ・ワクワク気分の子どもたちとはうらはら、先生
方は通知票の準備や夏休みに向けた数々の準備などで、お忙しい時期かと思い
ます。
花火大会・プール・かき氷・林間学校・夏祭り・スイカ・昆虫採集・盆踊り。
どうぞみなさんにとっても楽しい夏休みになりますように!

今週のJ-KIDS通信も、夏休み前のラストスパートの勢いでお届けしましょう!

▽目次
■■■コラム:豊福晋平実行委員が行く!
★★★J-KIDS大賞2004・受賞校インタビュー
●●●J-KIDS大賞事務局便り
◆◆◆おしらせ

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■■■コラム:豊福晋平実行委員が行く!(第9回)
「学校ホームページは広報パンフレット?」
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学校教育とインターネットの研究を専門とし、J-KIDS大賞実行委員のお一人で
もいらっしゃる、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター助教授
・豊福晋平先生のコラムです。

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学校ホームページに関心のない人と話をしていると「学校ホームページって、
要するに広報でしょう?」と言われることがあります。言葉の裏を推測すれば、
良さそうなことしか書いてないから所詮は信用できない情報である、と言いた
いようです。
しかしながら、この2年間、J-KIDS大賞に関わった経験から断言しても良いと
思いますが、ページから受ける印象と実際に小学校を訪問して実感するものに
大きな差異を感じたことはありません。これは驚くべき事実です。

内容豊富で更新も頻繁な学校ホームページは、意図するにせよしないにせよ、
等身大の学校の雰囲気を良く伝えるものです。毎日のことだからこそ、却って
小手先のごまかしが利かないのかもしれません。
実は、学校ホームページの大半のユーザーは「パンフレットのような情報」よ
りは「毎日のありふれた日常の詳細」を必要としています。
これが学校ホームページ最大のポイントです。

広告パンフレットのような単に見てくれの良いホームページは、たいがい選考
過程で脱落してしまいます。パンフレットの内側(つまり日常)が表されてい
ないホームページは、逆に「何か表にできない問題を抱えているのではないか」
とユーザーに勘ぐられてしまうことでしょう。
広告代理店が広告を作るような方法で学校ホームページを作れば、そういった
反応が返ってくることもあるわけです。
そう考えると、学校外部の人任せにして、良いホームページが作れないのは当
然のことです。

学校の中にいて日々活動していると言うことは、情報発信に際してはそれだけ
で多くの強みを持っていることになります。
何も気取る必要はなく、毎日こつこつと身の回りの出来事を綴ることが、やが
て学校ホームページの宝になると私は考えています。
今年も数多くのホームページに出会いつつ、また実際に学校に伺える日を楽し
みにしています。


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★★★J-KIDS大賞2004・受賞校インタビュー(第9回)
−ベスト8(応援団賞):静岡県代表 浜松市立積志小学校
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昨年度のJ-KIDS大賞2004で、ベスト8および特別賞を受賞された小学校に、ホ
ームページへの思いや、受賞後の感想を伺っています(お返事をいただいた順
にご紹介しています)。

今回は、昨年度のJ-KIDS大賞で、ベスト8および応援団賞を受賞した、浜松市
立積志小学校のホームページ作成委員である稲垣令子先生にお話を伺いました。

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ベスト8を受賞して、何よりアクセス数が増えました。
1日100アクセスは行かなかったことが多かったのに、応援団賞を受賞して
ベスト8のバナーを晴れがましくつけたころから、ぐんぐんあがって多い日は
1日300アクセスもありました。
全国の小学校からメールも来ました。北海道の小学校から九州の小学校まで・
・・。感想を伝えてくださるものや参考にさせてくださいというものです。
改めてJ-KIDS大賞のすごさを実感しました。

保護者からも応援メールやおめでとうメールが来ました。
つながろう、つながろう、と職員交代で願ってやってきた、ホームページの毎
日の更新作業。
この受賞でいっそう「つながった」ことを実感し、多忙な中で継続してやって
きた甲斐がありました。

子どもたちのホームページに対する意識も高まってきました。
総合的な学習のまとめをホームページで発信する際に
「積志のホームページは全国の人が見てくれているホームページだから責任重
大だ」
と情報発信の責任を感じながら取り組んでいて、情報モラルを意識を強くして
いました。
また、子どもたち自身も学校のホームページに関心を持つようになりました。
毎日見ている子も増えました。
ベスト8の他校のホームページも見る子が増えてきて、自分たちもこんな発信
をしたいと主張するようになったことも成長を感じました。

県代表、応援団賞、そしてベスト8というすばらしい賞をいただいたことで、
他校からも注目され、手本になっているようです。
浜松市では圧倒的に多かったトップページが校舎の写真のはりつけというもの
が減って、本校のような週予定や公開日記が掲載されたホームページが増えま
した。

学校のホームページ更新作業は、教育という終わりなき膨大な仕事の中で優先
順位をつけていくと、決して優位に立つ仕事ではないと思っています。
でも、子どもの成長の応援歌であり、家庭や地域とつながる大切な役割を担う
ものです。
無理せず、ネットの向こうの人々を意識しながら今後も可能な限りよい発信を
していき、進化していきたいと思います。

★浜松市立積志小学校


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●●●J-KIDS大賞事務局便り(第9回)
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J-KIDS大賞2005の選考を進めながら、事務局やボランティアの中ではこんな疑
問が生じていました。
「どうして、創立130周年の学校が、こんなにあるんだろう?」
そこで、私、メルマガ担当・片桐が、小学生の真似をして、インターネットを
使って「調べ学習」をしてみました!

【Q】
なぜ、今年は、全国的に創立130周年の小学校が存在するのか?

【A】
明治5年8月2日(1872年9月5日)、新政府が国民皆学を主旨として学
制を発布。翌明治6年(1893年)の施行により、全国に小学校が設立され
たから。

この学制公布を期に、日本の近代教育がスタートしました。江戸時代の「寺子
屋」が、このタイミングで「小学校」になったわけです。
学制の中で、尋常小学校8年(下等小学校4年、上等小学校4年)とし、「国
民すべてが就学するもの」と定められてはいたものの、強制ではありませんで
した。
それでも、学制公布の翌年の明治6年(1873年)には、全国に12,50
0校以上の小学校が設立されました。その後2年の間に、全国の小学校の総数
はさらに2倍に増えています。

J-KIDS大賞2004のときに比べて、「創立130周年」記念の要覧、記念式典の
様子を紹介したコンテンツが多々見受けられたのは、このとき生まれた小学校
が、未だ全国各地に存在しているためなのでしょう。
小学校には、こんなに長生きをしている同級生が、全国にたくさんいるという
ことですね。

※参考文献(ホームページ)
●文部科学省(http://www.mext.go.jp/)
●筑波大学附属図書館(http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/)
●東京学芸大学附属図書館(http://library.u-gakugei.ac.jp/)


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◆◆◆おしらせ
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★『小学校ホームページサミット』の募集を締め切りました!★★★

先日来、ご案内していた『J-KIDS大賞2005 小学校ホームページサミット(情
報教育研究会)』の参加希望者が定員に達しましたので、受付を終了させてい
ただきます。たくさんのお申し込み、どうもありがとうございました。

当日の様子は、J-KIDS大賞公式サイトやメールマガジンを通じて、ご紹介する
予定です。どうぞ楽しみにしていてくださいね!


★もうすぐ県代表校(51校)の発表です!★★★

いよいよ来週、J-KIDS大賞2005・県代表校(51校)が発表となります。
ボランティアの方々が見守った16,000校超の小学校の、それぞれのホー
ムページの中で、いくつものドラマや笑顔がありました。

いざ県代表が発表されると、今度は全国大会が始まります。
中でも、みなさんからの熱い応援によって選出される「応援団賞」は、昨年に
引き続き、熱い熱戦が繰り広げられそうです。(応援方法の詳細は、また別途
ご連絡します!)

熱い夏を迎えるのは、甲子園球児だけではありません。
今年は、どんな小学校と出会えるのか!?
みなさま、どうぞご期待ください!


では、また来週、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!

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□ J-KIDS通信 〜全日本小学校ホームページ大賞〜
■ http://www.j-kids.org/
□ 編集・発行元    :J-KIDS大賞実行委員会事務局
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