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J-KIDS通信

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        【J-KIDS通信】(第19回)[2005/10/21]
          〜全日本小学校ホームページ大賞〜
            http://www.j-kids.org/
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こんにちは。J-KIDS大賞事務局・片桐実也子です。
きんもくせいの香りが漂って来ると、小学校の帰り道を思い出します。道路に
落ちた小さなオレンジ色の花を、ハンカチいっぱいにかき集めて持って帰った
ものです。そう言えば、ざくろを初めて見たのも、小学校の通学路でした。紅
い実がルビーのようで、やっぱりハンカチに包んで持って帰ったことを思い出
します。なつかしいなあ。

それでは、今週の【J-KIDS通信】、秋風の中から元気いっぱいお送りします!

▽目次
■■■小学校ホームページサミット・レポート
★★★応援団賞メッセージ
●●●J-KIDS大賞事務局便り
◆◆◆おしらせ

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■■■小学校ホームページサミット・レポート(第9回)
【分科会2−B】「対外的関係・対自治体交渉等」
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8月5日(金)−6日(土)に行なわれた「小学校ホームページ・サミット」
の模様をお伝えします。
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2つめの分科会。もうひとつの【分科会2−B】は「対外的関係・対自治体交
渉等」というテーマで、ホームページ運営に関する課題の解決に向け、行政・
保護者・先生方への理解と協力を働きかけるためにどのようにすればいいのか、
どのようにしていくべきか、意見交換を行ないました。

「ホームページを立ち上げるには、手段を選ばない根性が必要」
冒頭から、熱い意見が飛び出します。行政や周囲が動くのを待つのではなく、
まずは自分がやるんだ、という熱意で動き出すことが、周囲の理解や協力を仰
ぐことにつながる、という話題の中で出てきた言葉です。
「自腹でホームページ用のパソコンを購入して、職員室に持ち込んだ」
「教育委員会からの依頼に積極的に応えてきたことが、こちらからのお願いに
耳を傾けてもらいやすい人間関係へとつながったのかもしれない」
数々の経験談が飛び出す中、ある校長先生からこんなお話がありました。

「研修等の機会をチャンスと捉え、活かすこと。自分がやりたいこと、やるべ
きことをしっかりと持って、アピールしていくこと。学校や研究部等の組織を
最大限に活かすこと。こういった日々の努力が大事なのだと思う。
必要であれば、人は動いてくれるもの。学校をつくっていくんだという立場で、
自ら積極的に足を運び、熱意を示し、人を知る努力・大事にする努力を続けな
がら、しっかりとした人間関係を築き上げることが大切なのではないか」

さすがは校長先生。自然と頭が下がる、重みのあるお言葉です。
次に、肖像権や個人情報など、保護者のご理解なくしてはクリアできない問題
について、議題は移ります。

「今年度から、全家庭に対して、ホームページに子どもたちの写真を掲載する
ことへの同意書を取り付けることになった」
そうお話しくださった先生のいる小学校では、まず新学期のPTA総会の際に
ホームページの存在をアピール。その上で、家庭訪問の際に、各担任が同意の
お願いを行なったそうです。
「同意が得られなかった方は、ホームページを見たことがなく、インターネッ
トに事件や犯罪のイメージを持たれていた家庭だった。こうした方々も含めて、
理解と協力を得ていくことが必要」とのこと。
また、同じく、同意が得られないのはインターネットが見られない家庭に多い、
とお話しくださった別の先生は、
「ただし、最近では、お友達が載っているのに自分が載っていないのは寂しい、
と子どもの方から親にお願いするケースも増えているようだ」とコメント。
こちらの小学校では、ホームページ用のサーバの横に掲載の同意を得られなかっ
た子どもたちの名前一覧を貼って、掲載前に写真をチェックしているそうです。

ホームページの効果を実感しているからこそ、子どもたちの日々の活躍を、笑
顔を、作品を掲載したい。でも、何かがあってからでは遅い、という懸念の声
にも応えたい。先生方のジレンマがひしひしと伝わってきます。
「最近では、『うちの子を載せて!』とリクエストが来ることもありますよ」
そう言って笑う先生方のお話を伺っていると、問題解決に向けてチャレンジし
て行こうという、非常にポジティブな姿勢が伝わってきました。


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★★★応援団賞メッセージ(第1回)
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全国大会期間中に投票をお願いしていた応援団賞の際に、応援メッセージの入
力欄を設けたところ、本当にたくさんの熱いメッセージが届きました。そこで、
今回いただいた全投票の中から、いくつかご紹介いたします。
まずは、小学校ホームページをいちばん活用していると思われる、保護者の方
々からのメッセージです。
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●子どもからの話と照らし合わせながら、ホームページを見ています。丁寧に
 取材されていて、楽しく見せていただいています。
●子どもたちの活動状況がすぐに反映していると、家庭でのお話のきっかけに
 なり、家族間での会話が弾みます。
●日常うるさく言ってもあまり家の手伝いをしない我が子が、一生懸命草刈り
 や農作物の手入れをしている写真を見て、安心できました。
●わが子が通う小学校とあって、多少ひいき目で見てる部分もあるかもしれま
 せんが、他校に比べ内容が充実していて、毎回アクセスするのが楽しみです。
●働く親には連絡網より確実。
●毎日の更新、とても楽しみにしています。今年度から始まった子どもたちの
 ブログも、生の子どもたちの意見が聞けておもしろいです。
●うちの子が通う小学校にも、こういうホームページがあったらいいなぁ、と
 思いながら見ています。うらやましいです。
●休校や早い下校などの緊急時には、すぐにそのことを掲載してくれるので、
 とても便利です。忙しい中でがんばって作成してくれているなあと思います。
●プリントをなくしたとき、今日は学校で何がある?、保護者会何時だっけ?、
 等々を調べるときにも大変役に立っています。
●ホームページが充実してからは、子どもたちと父親の会話が増えました。学
 校の行事や給食の話などで、盛り上がっています。
●学校生活が詳しく載っているので、子どもと一緒に見ています。
●新しくなったホームページを見て、感動しました。すばらしい環境の中で、
 元気でたくましく育ってほしいと思います。現在、東京単身赴任中で、この
 小学校に3人の子どもが通う父より。
●ホームページのおかげで、ここ数年、学校と家庭の距離が縮まったように思
 います。
●今までは、子どもや先生から話を聞くことでしか、小学校内での様子がわか
 らなかったのですが、映像で見ることでよりわかりやすくなったし、身近に
 感じられるようになりました。親が子どもの学校生活に、関心を持ち、見守
 る気持ちを持ち続けるためにも、学校ホームページは有効にはたらくものと
 思います。
●仕事で毎日じっくりと子どもと話せないので、ホームページはとても大事で
 す。たまに娘や息子に「今日○○が会ったでしょ?どうだった?」と聞くと、
 「ママ、何で知ってるの?」とびっくりしています。
●広報委員として、ホームページ作りに参加しています。委員・先生と一緒に
 頑張って来たかいがあります。これからも頑張りましょう!
●管理している先生方に感謝します。健康管理に十二分に留意してください。
●これからも、普段見ることのできない子どもたちを見せてください。

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ちなみに、いちばん多かったメッセージは「県代表おめでとう!」「毎日楽し
みにしています!」「応援しています!」「がんばれ!」でした。賞の受賞に
限らず、ホームページ作成に関わるすべての先生方への声援だと思います。
本当にたくさんのメッセージ、どうもありがとうございました!


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●●●J-KIDS大賞事務局便り
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今週の事務局便りは、スペシャル版です。J-KIDS大賞実行委員のおひとりでも
ある国際大学GLOCOMの豊福晋平先生に、先日まで行なわれていた全国大
会の結果を振り返りながら、お話を伺いました。

−まずは、今年度の全国大会の結果を見て、豊福先生のご感想をお聞かせ願え
ますか?

今年の入選校11校のうち、7校が初登場となりました。日々変化するホーム
ページが題材であるだけに、著しい入れ替わりが見られることも、J-KIDS大賞
の特徴と言えるかもしれません。選考委員に共通した視点としては、子どもた
ちの参加、保護者・地域とのコミュニケーション、学校としてのアピール等が
あるのですが、どの学校もこれらの課題に真摯に取り組まれ、学校への信頼と
共に積み上げられてきた成果が、非常に個性的なサイト構成に結びついている
ように思われます。

−なるほど。昨年度に比べて、どんな印象を抱かれていますか?

県代表校レベルでは、いずれも過去の受賞傾向について研究されているようで、
コンテンツの種類については、ほぼ互角のレベルとなりました。したがって、
全国大会では、サイト自体の出来を問うというよりは、むしろ、サイトを通し
て伝わる学校の姿勢や取り組みについて、それぞれの選考委員の観点から評価
する傾向が昨年以上に強くなったように思います。
ちなみに最終選考会では、各委員からの推薦順位と合議で入選校が決まるので
すが、今年は各推薦が分散傾向にあり、入選には至らないものの、数多くの学
校がリストにノミネートされていたことを付け加えておきたいと思います。

−今後、小学校ホームページはどのように変化していくでしょう?

技術的にはウェブログなどを利用したサイト構成の統合化が進むと予測されま
すが、学校ホームページの持つテーマ自体に変わりはありません。トップレベ
ルの学校間では相互交流が盛んになっており、今後はシナジー効果が期待でき
ますし、各地の学校の実績が評価されることで、普及拡大がはかられるでしょ
う。

−では、全国の小学校ホームページに関わる方々にメッセージをお願いします。

J-KIDS大賞には学校ホームページのベストプラクティスを集める意義がありま
すが、各地で取り組まれる方々が熱心に受賞校を研究され、わずか3年間で全
国的にも相当のレベルアップがはかられていることには驚きを感じています。
ひとえにホームページ運営に関わられる皆さんの熱意のあらわれであり、私は
以前にも増して、各学校での取り組みに強い期待を持つようになりました。
願わくば、この成果を一箇所にとどめることなく近隣の学校にも広め、ともに
切磋琢磨できるような関係作りを進めていただきたいと思います。


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◆◆◆おしらせ
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★J-KIDS大賞2005表彰式を、11月19日(土)に開催します!

先日発表になった、ベスト8&応援団賞&特別賞(デジタル・イメージ賞&テ
ーマ賞)の受賞校・計11校をお招きして、以下の通り、J-KIDS大賞2005表彰
式を開催します。
 ●日時:2005年11月19日(土)14:00〜
 ●場所:損保ジャパン本社ビル(東京都新宿区)

表彰式では、各賞受賞校11校の表彰、および「J-KIDS大賞」「文部科学大臣
賞」「総務大臣賞」「経済産業大臣賞」の発表を行なう予定です。
今年は、一体どの小学校ホームページが選ばれるのか!? 当日の発表結果は、
J-KIDS大賞公式サイト上でもご報告いたします。どうぞお楽しみに!!


では、また来週、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

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□ J-KIDS通信 〜全日本小学校ホームページ大賞〜
■ http://www.j-kids.org/
□ 編集・発行元    :J-KIDS大賞実行委員会事務局
■ 配信ペース     :毎週金曜日
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