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J-KIDS通信

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        【J-KIDS通信】(第13回)[2005/09/09]
          〜全日本小学校ホームページ大賞〜
            http://www.j-kids.org/
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こんにちは。J-KIDS大賞事務局・片桐実也子です。
台風や洪水、地震などの自然災害が続いています。被災に遭われた皆様には、
心からお見舞い申し上げます。新学期早々、防災訓練を行なった小学校も少な
くないようですが、実生活では役立たずに済むよう、願って止みません。

それでは、今週の【J-KIDS通信】をお送りします!

▽目次
■■■小学校ホームページサミット・レポート
▲▲▲プロに聞きました。
★★★J-KIDS大賞2005・県代表校からのメッセージ
●●●J-KIDS大賞事務局便り
◆◆◆おしらせ

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■■■小学校ホームページサミット・レポート(第3回)
【講演3】 「小学校ホームページ作りの現場から」
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8月5日(金)−6日(土)に行なわれた「小学校ホームページ・サミット」
の模様をお伝えします。
さらに詳細な内容は、後日、J-KIDS大賞公式サイト上でご紹介します!
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豊福先生による理論の後は、実践編です。千葉県印西市立大森小学校の情報担
当・松本博幸先生に、「小学校ホームページ作りの現場から」というタイトル
でご講演いただきました。
大森小学校は、J-KIDS大賞で第1回大賞、第2回優勝、と見事V2に輝き、第
3回目の今年も千葉県代表に選出されている、いわば小学校ホームページ界の
強豪校。その取り組み事例をご紹介いただけるということで、先生方だけでな
く事務局も興味津々でした。

「大森小学校では、垂直型ではなく水平型の組織で、ホームページを運営して
います」と松本先生。リーダーがメンバーを牽引するのではなく、メンバーの
専門性を活かしながら運営する、というスタイルです。
「となると、まずは先生たちの間でどれだけ共通理解が図られているか、どれ
だけ納得感が得られているか、が重要なポイントになってきます。普段から良
い人間関係を培うこと、より太いパイプを築こうとする気持ちが大切です」
その言葉に「職員室の人間関係は、そのままホームページから伝わってしまう」
という先程の豊福先生のお話が、脳裏をよぎります。

「学校ホームページは、学習成果の発表やデータベースとして活用するだけで
なく、例えば、人への思いやり、話し合い、モラルやルールの遵守、判断や区
別、といった子どもの成長に関わる教育活動の一環として活用することが可能
です」と松本先生はおっしゃいます。
計画委員会や高学年の児童が中心になって運営・作成している「こどもページ」
は、子どもたち自身が、自分たちのやりたいことや必要だと思われる情報を考
え、実現に向けての具体的な方法や必要なルールを話し合いで決めていくそう
です。
また、実際に記事を作成する際は、必ず複数人で作成するよう指導していると
のこと。これによって、子どもたちが互いに相談したり、助け合ったりする人
間関係を培うだけでなく、読み手の立場に立った記事作りがなされているかの
チェック機能を果たしているそうです。
子どもたちの中では「自分たちのホームページ」という意識が非常に高いこと
もあり、「責任感と行動力、さまざまな工夫を以ってホームページ作成に取り
組む子どもたちの姿には、我々教師の方が驚かされることも少なくありません」
とにこやかに話される松本先生。

「子どもたちにとってホームページは魅力的なもの。教室の中だけでは得られ
ない経験や感動の機会を与えるために、日頃の学級運営の中でホームページを
活用できないか、と考え、実践しています」
という松本先生のお話に、聴講されている先生方も思わず前傾姿勢になってい
たのが印象的でした。

●千葉県印西市立大森小学校


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▲▲▲プロに聞きました。(第2回)
「誰かのイメージを共有すること・次のイメージを連想すること」
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「プロは、どうやってホームページをつくっているんだろう?」
その素朴な疑問を解決するために、J-KIDS大賞公式サイトの制作を担当してい
る佐味千珠子さんに、お話を伺っています。
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−ホームページをつくるためには、まずはみんなでどんなものをつくりたいか、
話し合うことが必要だ、ということですが・・・。なんだか改まって考えると、
難しそうですよね。

「何を伝えたいか、誰に伝えたいか、どう伝えたいか」を徹底的に話し合うと、
だんだん「どんな情報が必要か、伝えたいことをどう表現するのか」が見えて
来ます。関わる人がお互いにどう表現したいと思っているのかがわかると、ま
すます意見やイメージが伝わりやすくなるんです。

とは言っても、やっぱり話し合いだけでは限度があるんですね。同じ言葉でも、
人によって、思い浮かべるものが違いますから。
そこで、自分の持っているイメージを、言葉以外の具体的な「もの」で見せる、
という手法をよく使います。例えば、J-KIDSのロゴは積み木のイメージなので、
実際にミーティングの場に積み木を持って伺いました。

−あの、四角の中にそれぞれ「J-KIDS」と文字が並んでいるマークですね!

ええ。いろいろと話し合っていく中で、「子どもらしさ、元気を表現するだけ
でなく、少し落ち着いた格好良さを」というイメージが出てきまして。そこで、
積み木が持っている「遊び手の想像力を引き出す」力と、ヨーロッパのおもちゃ
ならではの色合いの美しさから、ネフ社の積み木を参考モチーフにしました。
J-KIDSが「小学校ホームページの可能性と魅力」を引き出すものになったら、
という夢を託したのです。

そんなふうに、実際にものを見せながら自分の中のイメージや直感を伝える、
みんなでイメージを共有する、という過程が入ると、みんなが同じイメージを
抱いた状態で、次の作業に入りやすいです。
別に、積み木じゃなくてもいいですよ。手書きの絵でも、何でもいいです。
具体的なものがひとつあれば、みんなが共通のイメージを持ちやすいし、そこ
から刺激されて新しいアイディアが生まれることもあります。連想ゲームがし
やすくなるんですね。
連想によってどんどんイメージが沸き、洗練され、具体的になっていきますし、
また、それらのやり取りの中でみんなで共有した話題や過程が、次の作業のと
きに活かされることもあります。

今年のJ-KIDS大賞を見ていると、1年目に比べて「担当の先生が、ひとりで考
えて、ひとりでつくっている」とわかってしまうホームページが減って来たよ
うな気がします。それは、校長先生や周囲の先生方、PTAの方々からホーム
ページへの理解が得られるようになったと同時に、いろいろな人の意見や手が
入り始めているからかもしれないな、と感じています。
関わる人が増えれば、ますます話し合いが必要になるはずです。いろいろな人
たちと話し合いを繰り返す中で、表現も内容もどんどん洗練され、結果的にま
すますよいホームページになっているのかもしれません。(次回に続きます)


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★★★J-KIDS大賞2005・県代表校からのメッセージ(第3回)
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J-KIDS大賞2005で、見事!県代表校に選ばれた全51校に、喜びの声・意気込
みを伺いました。(お返事をいただいた順にご紹介しています)
各小学校のホームページは、J-KIDS大賞公式サイトの以下のページからご参照
ください。

■J-KIDS大賞公式サイト(決定!県代表校)

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★兵庫県代表:姫路市立曽左小学校
とても光栄に思います。これも、ひとえにこのホームページを作成するにあた
り協力していただいている方々(ホーム作成委員会の協力体制)、支援して下
さっている保護者および地域の方々のおかげだと思っています。

★埼玉県代表:越谷市立花田小学校
この4月に大幅にリニューアルした本校ホームページですが、昨年度に引き続
いて埼玉県代表となったことを大変嬉しく思っております。運営に協力してく
ださる方、温かく見守ってくださる方々に厚くお礼申し上げます。

★広島県代表:大崎上島町立東野小学校
我が校Webページが広島県代表に選ばれたことを大変有り難く思っています。
日々の学校生活の日記のようなWebですが、記録することで、1年間のアル
バムができるかな?と思い更新を続ける毎日です。

★福井県代表:丸岡町立鳴鹿小学校
3年連続で選ばれたことを大変光栄に思います。今後も開かれた学校作りをめ
ざし、学校生活での子どもたちの生き生きとした表情や地域に密着した内容(
歴史・自然)を保護者や地域に毎日発信していきます。

★徳島県代表:鳴門市立鳴門西小学校
都道府県代表に選んでいただきたいへんありがたく思います。県代表に選ばれ
たことで地元新聞にも取り上げられ、アクセス数が増え、多くの人が見てくれ
る機会が増えてうれしく思います。

★山口県代表:下関市立阿川小学校
県内でも数多く運営されている学校ホームページの中から県代表校に選ばれた
ことを大変光栄に感じます。これからも『リアルタイムの阿川小を!そして、
より便利に!』を目標に、開かれた学校の1手段として更新していきたいと思
います。

★沖縄県代表:沖縄市立美東小学校
開設4年目ですが、開かれた学校づくりの取組みの一つとして、少しずつ内容
を充実させ、より良く改善してきた結果だと思います。今後も保護者や子ども
達が活用できるホームページを目指していきたいと思います。

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受賞校のみなさん、本当におめでとうございました!


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●●●J-KIDS大賞事務局便り
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J-KIDS大賞事務局の高田です。
先日、日経新聞に書かれていましたが、少子化にも関わらず、児童書の売り上
げが増えているそうです。小中学校の過半で、朝の一斉読書等の取組みがなさ
れており、児童の読書習慣化が着実に根付きつつあるとのこと。そういえば、
ホームページで紹介されている小学校も多いです。
こういった地道な取組みを父兄・地域に紹介するのもホームページの大きな役
割ですね。


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◆◆◆おしらせ
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★「応援団賞」投票受付中★

みなさんは、もう応援団賞に投票されましたか!?
J-KIDS大賞でも、選挙に負けない熱意と共に、応援団賞の投票を受付中です。
県代表校等51校のホームページの中から、あなたが応援したい小学校を1校
選んで、J-KIDS大賞公式サイト上から投票してくださいね!
一番応援数の多かった小学校1校に「応援団賞」をお贈りし、表彰式にご招待
いたします。

■J-KIDS大賞公式サイト(応援しよう!あなたの県代表校)
 ※投票はおひとり1回のみとさせていただいております。

みなさんの想いを託した1票、お待ちしております☆


では、また来週、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

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□ J-KIDS通信 〜全日本小学校ホームページ大賞〜
■ http://www.j-kids.org/
□ 編集・発行元    :J-KIDS大賞実行委員会事務局
■ 配信ペース     :毎週金曜日
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□  件名を「配信停止」としてご連絡ください。
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