今年も、夏休みの二日間、2007年8月6日(月)、7日(火)に、東京都内にある株式会社損保ジャパンの研修施設を利用し、「小学校ホームページサミット」を開催いたしました。
全国からお集まりいただいた先生方と、講演や討論会、あるいは自由時間を利用しての議論などを通じて、さまざまな意見交換を行う、合宿形式のプログラムです。ホームページについて学ぶととともに、ここで交わされた意見を各人が持ち帰り、地元でさらに意見を深めていくきっかけとなることを目的に、スタートしました。
現在、小学校の全体数は減少の一途にもかかわらず、ホームページを開設する学校はますます増加しています。その傾向と重なるように、今年は、ホームページの可能性を感じさせる議論が展開されました。
※サミットリポートは、順次更新予定です。
講演1:『子どもたちの活躍を地域に伝えるホームページ』
南澤 力男 氏
愛知県一宮市立瀬部小学校
校長(第四回「経済産業大臣賞」受賞校)
瀬部小学校のホームページは、とても多彩でいきいきとしています。児童が積極的にホームページづくりに関わり、楽しみながら更新を続けているためです。しかしそれが可能なのは、担当教諭の努力もさることながら、トップの理解があればこそ。学校長は、ホームページをどうとらえ、取り組んでいるのでしょうか。できることから始め、改善しつつのホームページ運営。でも、その目指すところは、学校への自信と誇りにつなげたいという、大きな視点でした。
詳細はこちら 2007.9.7
講演2:『学校サイトと学校・保護者・地域連携の展望』
豊福 晋平 氏
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授 J-KIDS大賞実行委員
インターネットはオープンで自発的なメディア。その特性を生かすためにも、応募式ではなく、社会人の視点から全ての小学校ホームページを見た上で、優れた学校を推薦するコンテストはできないものか……。豊福さんのこのアイデアから、J-KIDS大賞は始動しました。それから5年。今回のサミットでは、学校サイトにおける現在の研究課題と、地域との連携について語っていただきました。
詳細はこちら 2007.9.7
講演3:『リビングワールドの仕事から:発見の条件』
西村 佳哲 氏
リビングワールド代表
今回お届けするのは、インターネットの直接的な話題からは少し離れ、教育の原点を見つめ直すような、ユニークな視点の講演です。デザインオフィスを主宰する西村さんは、仕事の傍ら、子どもや親子を対象にしたワークショップを多数行ってきました。その時に大事にしているのは、子どもたちの分かる喜びを奪わないこと。「私たちの試行錯誤から、皆さんともに考えることができたら」と、ワークショップでの試みをご紹介いただきました。
詳細はこちら 2007.9.14
トークセッション
当日講演された南澤力男さん、豊福晋平さん、西村佳哲さんを迎えてのトークセッションです。講演を受講された皆さんは、どのようなことに共感し、疑問に思ったのでしょうか。キャッチボールの様子をお届けします。
詳細はこちら 2007.9.21
分科会A:『学校経営との観点や周囲の変化などについて』
分科会は、プログラムの目玉のひとつ。各校からの報告会で2グループに分けて行い、延べ5時間にも及ぶボリュームあるセッションです。ここでの主役は、ご参加いただいたすべての先生。ホームページを運営する中で分かったこと、感じたこと、あるいは今悩んでいることなど、繰り広げられる意見交換は率直で、ほかでは聞けない貴重な体験談といえるでしょう。全文を掲載できないのは残念ですが、その一部をご紹介することで、ホームページを運営している現場が、いかに真剣に取り組み、あるいは迷いながらも前に進もうとしているのかを感じていただけると思います。
詳細はこちら 2007.9.21
分科会B:『開設までのプロセスや更新などについて』
もうひとつの分科会では、ホームページづくりに日々、奮闘している当事者ならではの、実感あふれた報告会となりました。ここでご紹介するのは話題のごく一部に過ぎません。また、この分科会は小学校ホームページについての結論を急ぐためのものでもありません。成長していくメディアへの戸惑いもある中で、皆で考え、悩み、変化しながら、進んでいくためのセッションなのです。年に1度の開催のため、参加する機会を得られない方も多いと思います。皆さんの課題は、多くの学校に共通する課題でもあります。この報告が、前進への糸口となることを願っています。
詳細はこちら 2007.9.28
講演4:『使う人の視点に立ったWEBサイト構築の方法
〜企業や自治体WEBサイトの取り組みを例に〜
』
北川央樹 氏
株式会社日立製作所 デザイン本部
本年のサミットは、主に学校や教育に基軸をおいた話題が中心でしたが、今回は少し視点を変え、これからのWEBサイトに欠かせない考え方についてご紹介します。学校ホームページも、すべてのホームページと同様に、世界中に向けて開かれているメディア。最先端にいる「プロ」が注視していることを知るのは、学校サイトの可能性をより広げていくヒントになることでしょう。
詳細はこちら 2007.10.19
全体討論会:『ホームページをどのように活用していくか』
2日にわたるホームページサミットも、いよいよ最後のプログラムとなりました。事前に行ったアンケートで要望の多かったテーマは、「子どもたちの日々の活動、学習と、ホームページをどのように結びつけ、活用していけばよいか」ということでした。この点においても評価が高かった歴代の受賞校3校から、具体例をご紹介いただき、全員参加の意見交換を行いました。
詳細はこちら 2007.10.26
